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「白隠正宗」さんから
教えてもらったこの曲
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(youtube上手く貼りつけ出来なくて
ゴメンナサイ。)
すんごくイイですね。
開栓当日。9時間後。冷酒。
無色透明。大人しい香り。
甘みおびた艶のある香り。
滑らかで、透明感ある含み。
繊細で清らかな味わい。
予想以上にしっかりとした後味。
酸の出方がしっかりしているのか。
「雄山錦」独特の味なのか
しかし、いつもラベルの如く
「天降甘露地出」
正に「醴泉」
大地より沸き出た泉。
「名は体を現す」って言うか
自分の意志を製品で表現出来るなんて
本当に凄い事だと思います。
簡単なようで、とっても難しい事だと思います。
ん~ん。困っちゃうなぁ~。
試飲のハズが…。
この「醴泉」さん。
本当に「困っちゃう」お酒です。
一杯飲むと、ついまた手が出ちゃう。
以前「酒のいわせ」さんとの
酒の会で何回か来て頂いた時
蔵元ご本人も仰ってました。
『散々お酒を飲んだ後でも
まだスッと手が出る酒を造りたい』
本当にそーいうお酒が出来ています。
(「愛しの」白隠さんもそんな感じ)
ひとつ面白い話を。
ある人が伊豆長岡の順天堂病院に入院しました。
その人は日本酒の好きな人ですが
勿論入院中はお酒なんて「厳禁」です。
でも当然「眠れない夜」もあります。
そんな時お茶のペットボトルに入れて
密かに持ち込んでいたお酒がありました。
それが「醴泉」だったそうです。
いいお酒ですねぇ~。
ルネサンス後期の著名な占星術師
ジロラモ・カルダーノが
遺産として残したのが
「賭博必勝法」
という小冊子であった。
これを我がものにしようと
親類縁者や弟子達が
奪い合った。
手に入れた者が
期待に震えながら小冊子を開けると
こう書いてあった。
『ギャンブルで負けない
唯一最高の方法は
手を出さぬこと』
しっかしペルーサ。
取消しって…。
「これを導くに 政をもってし
これを斎るに
刑をもってすれば
民 免れて 恥なし。」
これをみちびくに まつりごとをもってし
これをととのうるに
けいをもってすれば
たみ まぬかれて はずることなし
『論語』「為政編」より
締め付けの厳しい監視社会は、
逆に社会を悪くする
だって。
今年のクリスマスケーキは
不二家御殿場店さんに。
こちらのお店は小・中学校の同級生。
みんな行ってね~。
確か定休日が同じ木曜日なので
伺ったこと無いけど
今度「レストラン」(懐かしい響き)に
昌ちゃんと行って見たいなぁあ~。
実は昌ちゃんのオウチ
テレビが見れないんです。
いや、テレビはありますよ。
でも「いまだ」アナログなんです。
だから「砂の嵐」
7月からずっと見れません。
(お店は映りますよ)
そー言えば昔、談志師匠がよく言ってました。
『NHKの衛星放送。よく見るんだよ。
いや。あの「ザー」って砂の嵐みたいヤツ。
あれ、結構面白いんだよ。
ほとんど、影みたいのしか映んないだけど
慣れてくると、だんだん判ってくるんだよ。
ん~。これは西部劇の映画か。
これはジョン・ウエインかなって。』
今はどうか知りませんが
当時の衛星放送って契約して無くても
確かに「何か」映ってましたよね。
そんな事はともかく
最初は『昌ちゃんの教育の為に…』
なんて偉そうに言ってましたが
さすがにカワイソウになって
クリスマスにブルーレイを買ったのですが
なんとまだテレビ画像が出ない。
ってか上手く接続できないんです。
これでも高校時代は
物理部(ほぼアマチュア無線部)の
部長だったのに
完全な『アナログ人間』だなぁ~。
昌ちゃんごめんね。
先日
また富士吉田のいちやまマートさんへ。
スーパー評論家!?の
嫁さんいわく「この辺で一番の店」。
この日もフォアグラの固まり!
を買ったりして。(…汗
ふぐと平目のお刺身盛合せ、
なんてのもあったりして。
自分が見ても、お酒売場に関しても
確かに近辺のスーパーでは
「飛び抜けて」ダントツだと思います。
そして何より違うのが
店員さんの対応が素晴らしい!
特にレジ。男性がいるのがイイ。
女性ばかりだと「感情」が出過ぎる。
男性が居ると締まりますね。
以前も書きましたが
私は何処に行っても
『領収書下さい…』と言います。
例え100円でも。
勿論ココは「嫌な顔せずに」書いてくれます。
それって「普通」じゃないの?
イエイエ。
御殿場の某店なんて
最近私の顔を見ると、
その場では書いてくれません。
『いちいち領収書けなんて面倒な客だ
クレーマーには気をつけろ…』って感じ。
でも世の中に「領収書を書かない店」が
存在するんですねぇ。
税務署に言ったら喜びそう…。
もし私が「お金持ち」だったら
その店の目の前の敷地に
「いちやまマート御殿場店」
なんてドカーンと建てたら
目が醒めるでしょう。
でも、そんな「いちやま」さんにも
弱点?らしき所があります。
ポイントカードです。
システムが複雑で解り難い。
(昔のブルーチップの影か?)
しかもカード払いにはポイントがつかない。
悔しいかな御殿場の●店は
ポイントがわかり易い。
しかもキャッシュバック=現金払い。
現金より強いモノはありません。
しかもカード払いでもポイントが付く。
これが強い。
でもこのシステムは、ポイントが
「内部留保」的に眠ってる時はいいが
会員が一斉に「換金」に走ったら
経営自体を揺るがす事になりかねません。
だからもっと「お客様」を大事にした方が
いいと思いますよ。
「売れればイイ」「数字がでればいい」では
うまく行ってる時はいいけど
一つ歯車が狂うと…。
お店は「従業員の為にある」
のでは無く
お店は「お客様の為にある」
のではないのでしょうか。
ま、大きなお世話でしょうけど…。
いつも暇な当店も
さすがにこの時季になると
連日大勢のお客様に…。
しかも
天然のトラフグだ
本マグロだ
活けアワビだ
なんて「高級食材」が勢揃い。
本当にこの1週間だけ
「高級店」なった?と勘違いしそう。
いや、決して
「お値段がイイから嬉しい」
訳ではありません。
千円でも一生懸命つくります。
でも
天然トラフグの白子なんて
1キロ2万◎千円ですよ!
この5個で1万数千円。
勿論仕入れ原価がです。
って事は売値は「最低でも」
5個で3万円以上戴かねばなりません。
って事は1個6千円以上!!
もらえるかい、そんな…。
「夢」と「現実」は厳しいですねぇ。
野菜寿司もキレイでしょ。
ご予約してね。
先日、
「駅東地区街づくり懇話会」に参加しました。
いつもの感じで気軽に行ったら
市会議員さんや近隣会社の社長さん
コンサル関係?の人などがいらしてました。
清水駅前の再開発ビルを
建設中の組合理事長さんを講師に
お話を伺いました。
「昔は駅前の商店街は凄い賑わいだった」
「やがて郊外型大型店が次々と進出し…」
「老舗の商店主は頭も固く…」
あれ、どっかで聞いた話だなぁ~。
「ビルの1、2階は商業施設が
中層部には市や県の関係機関を誘致し…」
「高層階はマンションなので、居住者用も含め
駐車場の数的には不足しています。
近隣にさらに必要かもしれません…」
ん~ん。その話も…。
どこも駅前再開発は大変なんですねぇ。
しかし我々が勉強しているのは
「駅東地区」の未来構想です。
いろいろな「経験」を経て
自分達の住む地域を
素敵で活気のある街にしようではありませんか。
おお、何か珍しくまともな事言ってるな…。
来年の市会議員選挙にでも出るか。
(そんな「器」の人物でも
「資金」も「学」も「人脈」も何も無い男。)
って、年齢的には「充分」後輩達から
「出る」の「出ない」のと、お電話が。
みんな大人になっていくのね…。
今度の新店舗では
一部屋、茶室「風」の
四畳半のお座敷をお願いしてあります。
勿論、本来ならチャントした
「茶室」を造るべきかもしれませんが
一応「料理屋」さんでありますし…。
(本当はそんな「余裕」も「学」も無い為?)
以前も書きましたが
今は何処に行ってもイス席が当り前で
畳の上にテーブルとイス、なんてのも
珍しく無くなってきました。
逆に「お座敷」の方がが珍しいかも。
でも何か寂しいですよね。
日本人に生まれ、
日本語を話し
日本料理を食べ
日本酒を飲む
「文化」なんて大袈裟な言葉で無く
「普通の事」だったのが
「貴重な事」になって行くようで…。
ああ、いかん、いかん。
また解ったような事
書き始めるところだった。
実際は何も解っていない
「ただのボンクラ」なのに。
ともかく先日、
普段から大変お世話になっている
感應寺さんに無理言って
お茶室を拝見させていただきました。
檀家でも何でも無い、私達を
快く迎えて下さって
本当にありがとうございました。
おお。
これが本物の
水屋か。
特に勉強したかったのが
水皿(みざら)です。
おお。
10数年経っているのに
何でこんな美しいの。
さぞや手入れが…。
新店舗の「何処かに」登場する予定です。
もう一つ、どうしても見たかったのが
躙口(にじりぐち)です。
おお。
なんと美しい…。
正に「絵に書いた」ような情景。
躙口より見た景色です。
「美し過ぎて」勉強になりません!?。
正直「無知」な私は
このような素敵な、お茶室が
御殿場近辺で
他にあるかどうかさえ、知りません。
京都の瓢亭さんの、お茶室に行った時も
「正直」何が凄いか理解できなかったかも。
ろくに「お茶」について知らない素人が
下手に茶室なんて造らなくてよかった。
でも、その「精神」は素人ながらも
少しは勉強して取り入れていきたいな。
と、素直に思いました。
感應寺さん。
本当に勉強になりました。
ありがとうございました。
「酒舗よこぜき」の若主人より
私が全く知らないお酒を教えて戴きました。
福島県会津若松市の
「寫楽(しゃらく)」というお酒です。
「国産米」なんて表示、面白いですね。
なんて無知な私が言ったら
今、「原産地表示どうたらこうたら?」とかで
そう表示しなければいけないそう。
そー言えばウチもそんな「指導」が来てたような。
開栓2日目。冷酒。
無色透明。甘みある香り。吟醸香も立つ。
丸みある艶やかな含み。
透明感もある。
米の甘みと旨味。
見事なバランス。
しっかりとして確かなキレ。
山形系のような「華やかな甘み」では無く
福島らしい「優しい甘み」
見事な「透明感」
嫌味無く、繊細且つ確かなキレ。
飲み飽きしない見事なバランス。
一般の素人からプロの業界人まで
理解し易く「素直な表現力。」
正に「純愛仕込」?!
これは凄い酒だ。
久々の「超・大型新人」って感じ。
この酒は売れますぜ。
同県の「飛〇喜」さん、いや
「十◎代」さんクラスまで行くかも。
そんな可能性さえ感じるお酒です。
初めて飲んだお酒の中では今年一番かも。
開栓3日目。冷酒。
穏やかながら甘みある香り。
繊細で「丸み」「甘み」ある含み
繊細で上品なボディ。
繊細でバランス良いキレ。
(「繊細で」と3度重ねてます。念の為)
口の中で、温度が上がってくると
華やかさ、「吟醸感」出てくる。
表示していないので解らないけど
山田では無く、五百万石かな。
わざとレンジ燗。
凄い「麹」の香り。
ん~ん。旨い。
こりゃビックリした。
下手な酒はレンジ燗すると
バランス崩したりするが
見事な「燗上がり」。
「素直に」「素直に」「素直に」
美味しい。
いくらでも呑めてしまう。
呑み飽きしない見事なバランス。
「フグのタタキ」にも合う。
って贅沢なツマミだな!と、言われそうですが
実際は一切れだけですから…。
でも久々の「超・大物」
の予感を感じさせる資質。
「若」の話によると、実は5年以上前から
交流はあったそうですが
『納得したお酒が出来るまでは
横関さんに出さない!』と言われ
待ち続けたそうです。
そして業界関係者向けの
全くのブラインドでの試飲会
「仙台日本酒サミット」で
2年連続の1位。(全131種)
正に『満を持して』の登場です。
10数年前、「酒のいわせ」さんに
「醴泉」さんを教えて戴いた時
クラスの出会いかも。
これは伸びるよ~。
昌ちゃんが念願の ヤキットリア稲穂さん
に伺いました。
いつも言っていました。
『パパ、ホントはね、
昌ちゃんは焼鳥が一番好きなんだよ…』
前回1度伺ってから
『また行きたいなぁ~』と何度も言ってました。
昼間サンサンプラザに行く前に
何十回、車でお店の前を通った事か。
(お前はストーカーか。)
それだけ「思って」いただけあって
あっと言う間にたいらげて
満足顔。
「エー!焼き鳥屋さんてお酒飲む処じゃないの」
「そんな処に子供を連れて行くなんて…」
ココは普通の焼き鳥屋さんではありません。
今さら「食育」なんて言葉、使いたくありませんが
子供には「ちゃんとした」モノを食べて欲しいです。
いや、決して子供に「高級な」モノを食べさせたい
と、いう意味ではありません。
勿論「子供さんはご遠慮下さい…」
と、いうお店も「否定」しません。
それなりの値段を戴くのに
横でガキが走り回っていたら怒るのは当然です。
でも、本当の鶏(しかも御殿場の地鶏)を
(パパの店も使えない)炭火で焼いた焼鳥に
『うまい』と感じる事が出来る。
これこそ、ある意味「最高の教育」
本人にとっての「財産」だと思います。
なんて理屈ポイこと言っても
何にも覚えて無いかもネ。
お店側も絵本を置いてあったりして
「大人しく」食事できるような仕組みが。
(これが「至難の業」なんですホント…)
先日伺った、美食倶楽部「蓮」さんの
オーナーさんも言ってました。
以前の店は「お子様禁止」だったけど
「食育」の為にも(特に昼は)むしろ
積極的に子供さんを連れてきて欲しい。と。
ただし「チャント」食べれるかな。
(本当にコレが難しい…)
「トマトの煮浸し」美味しかったなぁ~。
温かい出汁にトマト、面白いですね。
勉強になりました。
昔やった記憶もあるけど
今度、真似して出してみよう。
焼いてるところを見せてくれたりして。
(パパが勉強したい位だよ…)
そー言えば、こちらのご主人、
今年度の「ふじのくに食の都づくり仕事人」に
選ばれたそうです!
この賞、私が言うのも変ですが
自分がなりたくてもなれないんですよ。
「静岡県」が「選んで」認めてくれないと…。
今年は御殿場では1人だけ。
そーだ。面白い話を一つ。
先日、突然「大先輩」でもある
市内の同業者のご主人から電話があり
『ちょっと話があるから夜来い!』なんて。
何だろう?また説教かな?それとも…。
と、ビクビクして行ったら
『お前!イナホって店知ってるか!!』
みんな注目してるんですねぇ。
「待ってました!」
「白隠正宗」さんの今年度最初のお酒。
駿東山田錦純米生原酒です。
開栓直後。
艶の中にも爽やかを感じる香り。
クリアーなボディ。
キッチリ・しっかりとしたキレ。
かなりキレる。
冷涼感。
「爽やかさ」と「キレ」かなり強く感じる。
以前の駿東山田とはチョット違うかも。
(そんな覚えて無いくせに…)
かなり「ドライ感」ある。
でもバランス良く仕上げてきましたね。
一緒に食べた白菜の漬物なんか合った。
「白隠正宗」さんの楽しみはここで終わりません。
開栓2日目・3日目・1週間…常温・ぬる燗…。
って、どこまで「試飲」するんじゃ~!!
と、怒られそうですが
それほど様々な表情の変化を見せます。
何という「懐の深さ…」
と、言う訳で 二日目。
静岡酵母らしい穏やかで艶のある香り。
丸みある含み。
クリアーながら味乗ってきた。
キレル・切れる。かなりキレル。
最近に無いキレ味かも。
おお、わさび漬けと、
合う・合う。かなり合う。
さすが「白隠正宗」さん。
静岡酵母を使い
静岡の山田錦を使った意味。
当然「静岡の食材」に合うわけネ。
ちょっとヌル燗。
んん。「角がとれる。」
しかしまだ『キレてまーす』(古っ!)
嫁が隠していたカタクチの干物と
合う・合う。かなり合う。
開栓5日目。常温。
艶のある香り
丸みとコクのある含み。
やっぱり
「丸み」と「味乗り」が増してきて
初日より穏やかに成ってきた。
ピンの切れ味も美味しい。
さすが「懐深いなぁあ~。」
「白隠正宗」さん
健在なり。
ナツガ米店さん(米屋の貞ちゃん奮闘記)
の店頭に
「つや姫」というお米があります。
某番組でジャニーズの有名人
H山君が絶賛したとかで有名らしいですが
本当に美味しいお米ですよ。
先日の「お米日本一コンテスト」でも
品種賞を取りました。
いや、その前に
ナツガさんの奥様が言ってました
『このお米面白いですよ~。』
確かに奥さんが言う通り
「お米」の時点ではそんな感じ無いのですが
「ご飯」になると「粒が大きい。」
不思議なお米です。
ナツガさんに行ってみて下さい。
御殿場コシヒカリは勿論
いろんな新米が出揃っていて
とても楽しいですよ。
地元の野菜も格安で…。
五つ星お米マイスター
(確か御殿場では1人だけ?)
の貞ちゃんに、何でも聞いて下さい。
奥さんも「鋭い」ですよ…。
「なかひがし」さんに伺うまで
少し時間があったので、すぐ近くの
銀閣寺へ。
実は京都には20年以上通ってますが
お寺なんか、殆んど行った記憶がありません。
いつも
講習→懇親会→次の日の講習みたい感じ。
(ホントは先斗町もあるくせに。)
「無知」な私は
銀閣寺って屋根の裏に銀が貼ってあったと
どこかに書いてあったような気がしたんですが
調べてみたら
銀閣寺に銀箔は
1度も貼られたことはない。
そもそも銀閣寺は室町幕府8代将軍足利義政が1482年、建造に着手したのだが、応仁の乱(1467)などの直後ということもあって当時の幕府は極度の財政難に陥っていた。
つまり、銀箔を施したくても資金的に施せない状態にあったのだ。
(今のオレみたい?!)
銀閣寺には白川砂を盛り上げた銀沙灘があり、これにあたった月の光の反射が銀閣の銀箔天井にほの明るい光を感じさす
義政の苦心がそこにあった。 即ち銀砂灘の表面を銀閣に向けて煩ける事によって、この銀砂灘に落ちた月光は反射されて、銀閣そのものの楼上に達し、屋根裏を照らす、楼上の花頭窓を開けば、その中の天井まで達する。 天井には、その中央部僅かな部分であるが銀箔を置いて銀閣の名称に偽りがない事を示したものがある。 その銀箔に当った白砂から反射した光は、銀箔という反射鏡で再び曲折されて、閣内を広く照らす。 要するに東山から登った月光は、月−砂−銀箔と三回転して、閣上に光を取り入れる事に成功した。光線の反射の利用、一大変な発明ではないか。
{京の魅力、中村直勝著}
金閣は足利3代将軍の義満によって建てられた。その孫の5代将軍義政によって銀閣は建てられた。覇権を競った先代にくらべて義政になると足利家も屋台がゆらいでいる。また義政の夫人は悪女の筆頭の日野富子で富子のへそくりで銀閣は建ったと言われるくらい義政には政治力も経済力もなく(お、オレか?)終止、造園や文化人との交流に明け暮れている。
岡本太郎氏はこの銀沙灘の事を現代の美術の観点からベラボウなものと絶賛しています。白い砂を、例えば竜安寺の石庭の様に敷き詰める例が通常なんですがこの銀沙灘の曲線に盛り上げられた砂の立体は造形的に実に斬新なものと言うのです。
以下、岡本太郎氏「日本の伝統」より。
「だいたい、日本のインテリや趣味人のくせで、あんまりバカみたいに、目の前にさらけ出されているものは、かえってまともに考えないという傾向があります。」
「凡人がただ見たのでは、とうていはかり知ることのできないというような、奥ぶかいもの。」
「何度もひねったもの。さんざんその道に苦労した、専門の眼光によってのみ見ぬけるようなものをこそ、大へんなものだと考えるようです。」
ちょっと理屈ぽかった
ゴメンネ
でも新店舗は
金閣寺みたいな「金ぴか」で
「いかにも」の店で無く
銀閣寺みたいな
「判る人には解る」店を造りたいです。
「四畳半」の原型と言われる
東求堂の同仁斎は非公開で
(特別拝観時しか)見れなかったけど
確かに「四畳半」の勉強に
「東求堂まで行った」という事実は残ります。
(新しい店でも「四畳半の和室」だけは
是非造ってくれるよう拘りました。)
(これは9月に行った京都の記事ですが
書き溜めてあったので
今月集中して載せています。
時差がだいぶありますがスイマセン。)
京都最後の日
チェックアウトの10時まで少し時間があったので
『錦まで行って帰って来ると汗だくだなぁあ。』
(当日京都は30度を超える残暑)
ホテル近くの三条のお土産屋さんは
まだみんな閉まってます。
『そりゃそうだ。まだ9時だもんな。』なんて
寺町通りをフラフラ歩いていたら
一軒のお店が。
「とり市」さんです。
朝9時頃だったのに
店の前も中もキチンと整頓されていました。
前日も、土産物など全く買う暇が無かったので
3,4点買って(意外に格安)
若い男性が(息子さん?)会計し
ホテルに帰りました。
御殿場に帰り袋を開けて見てビックリ!!。
何と買った数・分の小袋と、
一枚ずつのシールまで!!
小袋をくれる店はよくありますが
シールまで「黙って」くれたのは初めてかも。
私の外見と買い方から、
瞬時に「土産客」と読みきり、「手配」したのでした。
さすが「京都の底力。」
「無知な」私は知りませんが、
きっと、この店も有名な老舗なのでしょう。
(そーだ箱根プリンスでも、そーいう子いたなぁ。)
すぐ近くには「本能寺」や
「御池煎餅」で有名な「亀屋良永」さんも
ひっそりと佇んでいます。
ある日の午後
いつもの様に「ボー」として、何も考えず
某スーパーへ。
地下に車を停め、入口に向うと
「入口の目の前に」10何台もの買物カートが。
こーいう時は大体店内のカートは足りてません。
『だらしが無いなぁ。』
『去年までこんな店じゃなかったのに…』
なんて、普段とても「だらしが無い」自分ですが
なぜかこーいう事はとても気になるし
「一応」よく行くお店なので
いつも気をきかせたつもりで
カートをエレベータ付近まで運んでおきます。
それ以上やると「嫌味」になるので。
この店だけでなく、何処にいってもやる事です。
サンサンでもバリュでも。
この日も「何も考えず」カートを片付けていたら
後ろから声が。
『お客さんの通行の邪魔になりますので
止めて下さい!!』
驚いて振り返ると、
何と女性店員が怒鳴っています。
『???』
別に誉められたくてやる訳ないですが
まさか店員に怒鳴られるとは…。
あんまりの事にその場に立ちすくんでいると
目の前でその女性店員がカートを片付け
目線すら会わせず去って行きました。
なんで俺が
店員に怒鳴られるの…?
その時はただビックリしましたが
しばらくすると怒りが込み上げてきて
店長にお話を。
でも店長はとてもイイ人で
普段従業員に何も言えません。
と、言うか最近の、このお店
店長や主任をベテランのパートやバイトが
完全になめていて
「我が物顔」で仕事しています。
しかもこの店員、以前から
目の前にいても、挨拶もしない
口も聞かない・目線も合わせ無いの
「見事な三拍子」でしたが
お客に怒鳴るとは…。
別に「挨拶をしろ」と威張りたい訳ではありません。
でも仮にも、お客様相手の仕事をしているなら
「最低限のマナー」は必要だと思います。
「嫌な客だから嫌な顔」
するんだったら
今すぐに仕事を辞めるべきです。
「関係者」がこのブログを見てる事も
充分判っています。
でも、あまりにも失礼だと思います。
こんな事をされても
黙っていると思ったら大間違いです。
ブログで一方的に…
と、言うなら面と向って
何でも反論して下さい。
実はこの夜も
思い出すだけで「腹が立って」
仕方ありませんでした。
嫁さんなんて
「私が本人に直接怒ってやる!!」
なんて言ってました。
しかしその夜
偶然来店してくれた感應寺さんの「若」が
教えてくれました。
「いいじゃないですか。」
「ここで怒ったら大人ではありません。」
「彼女も本当はイイ人なんですから。
何か嫌な事があったんじゃないですか…」
さすが尊敬するお寺様。
私より数段「大人」ですね…
勉強になりました。
『京の先斗町に出る月も~。』
って「降る雪も」だろっ!
久々の先斗町。
好きだなぁ。ココ。
日本で一番好きな町(通り)かも。
久々に「上燗や」さんへ。
「立山」の特別純米などを
「いつもの」錫(すず)の器で。
『蒼空』なんてのも教えて頂きました。
もう一軒
いつもの?ワインバー
「CLOSDE DE VOUGEOT」さんへも
行きたかったのですが
翌日は研修ですので。
お 座 敷 小 唄
いいなぁ~。「小粋」だなぁ。
昭和39年の唄!生まれる前じゃん!!
1 富士の高嶺に 降る雪も
京都先斗町に 降る雪も
雪に変わりは ないじゃなし
とけて流れりゃ 皆同じ
2 好きで好きで 大好きで
死ぬ程好きな お方でも
妻と言う字にゃ 勝てやせぬ
泣いて別れた 河原町
3 ぼくがしばらく 来ないとて
短気おこして やけ酒を
飲んで身体を こわすなよ
お前一人の 身ではない
4 一目見てから 好きになり
ほどの良いのに ほだされて
よんでよばれて いる内に
忘れられない 人となり
5 どうしたかと 肩に手を
どうもしないと うつむいて
目にはいっぱい 泪ため
貴方しばらく 来ないから
6 唄はさのさか どどいつか
唄の文句じゃ ないけれど
お金も着物も いらないわ
貴方ひとりが 欲しいのよ
これです。これ。
いわゆる「松茸ご飯」なのですが
普通と「全く」違うんです。
あの名料亭「菊の井」さんや
「瓢亭」さんの松茸ご飯でさえ
霞んでしまう程の味です。
「生涯最高のご飯」
と、言い切ってもいいかも。
わざと「香り高い」開いた大ぶりの松茸を
炭火でキッチリ焼き、
おくどさんのご飯と「会わせ」
天に質の良いカラスミと
イギリス産の塩を。
何も言えません。
あえて言えば、他に「比類なき味」かな
四角豆の糠漬け等の漬物。
ささげ豆胡麻和え
『ヅケ丼行きますか?』
なんて言いながら「鯉の漬け丼。}
勿論、「白いご飯」も…
この日は「都合」7杯だったかな…
(「普通」です。=それだけ食べれる味)
『ニューヨーク!行きまっか!!』
(入浴→お茶漬け)
とにかく、本当に勉強になりました。
お客様が、ひけてからの時間
新店舗に向けて色々な質問を
させて頂きましたが
嫌な顔一つせず皆、答えて下さいました。
一番気になった一言。
『炭火は意外と簡単ですよ…』
(店内には「打ち水」が。)
この日はフォ-ラムの前日。
以前からご指導頂いている
米沢の名料亭「K」さんのご主人が
やはり新潟の名料亭のご主人と
一番奥の席にいらっしゃるではないですか。
皆さん業界では「有名な」方なので
私が『話かけてはまずいかな…』
なんて、逡巡していたら
何とアチラからご挨拶して下さいました。
いつも思うのですが
本当に「偉い人」って、なぜか威張らないし
(威張る必要が無い)
「イイ人」なんですねえ。
これが自分が「偉いと思ってる」人は
『挨拶が遅い!』なんて…。
(御殿場では、よく「諸先輩」に怒鳴られます)
山梨県、岡本さんのピノ・ノアール。
素晴らしい艶のある香りです。
「なかひがし」のご主人が
惚れこんで使う位ですから…。
生産地:山梨県北杜市須玉町津金
生産者:L'ATELIER de BEAU PAYSAGE ラトリエ・ドゥ・ボー・ペイサージュ
(BEAU PAYSAGE ボー・ペイサージュ)
岡本英史氏が1999年に山梨県須玉町高根の地に初めて葡萄の苗を植えてスタートしたワイナリー。
フランス語で「美しい景色」を意味する。畑は完全無農薬。
垣根式栽培(VSP)で、栽植密度は2900~5810本/ha。
収穫量は28~42hl/haで、収穫量を制限。
天然鰻の白焼き。モミ茸とともに。
かなり「キッチリ」と
きつく焼いてきます。
以前、ウチの親しいお客様が行った時に
『少し焼き過ぎでは?』と仰ってました。
一瞬・私もそう感じましたが
ご主人の動きをよく見ていると
皮目を「焦げる」まで焼いて
スプーンか何かで「こそげ取って」います。
つまり意識して「焼き過ぎている?」
と、言うことなのでしょうか。
本当の「天然」ってそこまで焼かなければ
「表現」出来ないのかもしれません。
普段「ろくに」天然鰻を扱えない私には
まだ判らないレベルなのかもしれませんね。
ツルムラサキの酢の物。
こーいう「一見」地味な仕事の料理を
挟むと、「ホッと」落ち着いて
コース全体の流れに「メリハリ」がつきます。
見事なメニュー構成です。
そして「この一品」が…。
もう12月ですね。
京都に行ったのは9月ですが
その時、ブログに載せよう、と、思って
途中まで書いた記事が「多数」あるんです。
このままだと来年になってしまいますので
ここで一気に書いて「大放出!」
って、時差があってゴメンネ。
今どき京都に行くなんて
「いいご身分だなぁあ」なんて
思われる方もいられるかもしれませんが
私が京都に対する思いは真剣なのです。
ここ20年位、いや、高校の修学旅行以降
新婚旅行を除けば「ほぼ」
京都以外、旅行に行った事はありません。
なんて理屈はともかく
「なかひがし」さんですね。
今回も決して「大袈裟」でもなく
前の日の夕飯から
翌日の出発ギリギリまで仕事をして
夜の予約の「なかひがし」さんまで
一切何も食べず伺いました。
店での朝飯・昼飯は勿論
新幹線での弁当や
コーヒー1杯すら飲まずに。
それ位の「気合」で望む価値のある店
だと思います。
いつもそうなのですが
お店に入ると必ず「少なめの」
お茶が出されます。
そして、ご主人も最初は
「必要以上の」言葉を発しません。
『おやじギャグ』が、お得意!?な
ご主人ですが、ここは「無駄口」はたたきません。
一旦、お茶を飲み
「間を空ける」ことで
外界の俗世と
「なかひがし」と言う「特別な空間」への
『けじめ』をつけているような気がします。
「芋名月」とご主人が言ったように
お芋の葉に載って前菜が出てきます。
後は「なかひがし」ワールド。
秋茄子と茗荷の味噌椀。
「お椀」に味噌椀を持ってくる意味合い。
乾山の写し?に乗った鮎の塩焼きと
「うるか」を塗った風干しの鮎が
二度出てきたのにも驚きました。
定番の鯉のお造りも素晴らしい。
醤油のムース!や乾燥醤油!!で。
かたばみ・韮・ういきょうの花・山椒の実
はす芋に似たのはナスタチウムだそうです。
「お椀」にも見事な名月が…。
「鮎のテリーヌ」を
『十五夜に跳ぶウサギ…』なんて
(ちゃんと左上に「月」が)
ご主人得意の「おやじギャグ」が
炸裂したかと思えば
蓮根の従弟煮、なんて渋ーい、
一品を出したりするのは流石。
(つづく…)
無色透明
華やかな甘みある香り。
香り立つ吟醸香。
果実のような甘みある含み。
フレッシュ感。
繊細ながらジンワリとしっかりしたあと口。
開栓3日目。冷酒。
開栓直後は「炭酸」を思わせるような
「ピチピチ」としたフレッシュさを感じたが
だいぶ落ちついてきた。
これは結構「くる」タイプのお酒かも。
久々にこーいうタイプのお酒いただきました。
「雅山流」や「花陽浴」ともまた違った意味合い。
「確かに」無濾過
開栓10日目。
まったく変わった。落ち着いた含み
「ピチピチ」全く無し。
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