御殿場に「スーパーAoki」というお店があります。
今まで、あえて「Aoki」の事は1度もブログには書きませんでした。というのも、私がダイエーにいると『なに、今日は買い物~』って感じで、ほのぼのとした雰囲気なのですが、
「Aoki」のいると『あれ?仕入してんの!』と言われます。口ベタな私は(そうで無くても)『いやっ、あ、あの、お、オカズを…』
いわゆる「高級スーパー」なのですが、ちょっと普通のお店とは違います。
平日の普通の日でも開店前にお客様が並びます。
この御殿場店を「仕切ってる」のが、店長のSさんです。
後姿でスイマセン。(肖像権の関係?)
この男、本当に「キレる」のです。
以前にも書きましたが、私は地元のスーパーなどに行き、店長を見かけると「わざと」名乗って名刺を差し出し反応を見ます。そんな時、たいていの店長は『ヘェ~』という感じの「上から目線」で名刺を差し返してきません。8割方そうです。キミサワ・Sポット・ヤオハン・Maxバリュ等々。
別に威張る訳ではありませんが、そういう店にはその後殆んど行きません。
スーパーであれ、飲食店であれ、「水商売」に違いなく、経営者や責任者つまり店長の「器」が如実に「店」に現れてきます。
お客様、しかも年上(殆んどが私より下の30代の店長)の男から、名刺を出されて差し返さないのは、相手を「なめてる」としか思えません。武士で言えば、こちらが刀に手をかけて名乗っているのに、相手がヘラヘラ笑っているようなものです。
名刺交換もまともに出来ない男に、将来出世する人間はいません。
この店長は違います。以前から顔は知ってましたが、なんと店長の方から声をかけて来て、名刺を出してきました。こんな店長、なかなかいません。
普通、御殿場に居る店長や工場長は、たいていの人が「どうせ地元じゃ無いし、すぐ異動するんだから」という意識が「見え見え」です。
御殿場の文化を理解しようとか、地元の人と知合おうなんて気は「さらさら」ありません。
が、この店長、その後も何度かふらっと1人で店に食べに来てくれたり、酒の会にも唯一、3回連続で出席してくれました。(だから誉めてる訳ではありませんが)
I君には、「酒の会にスーパーの店長を誘うとは何事ですか!」と怒られましたが、店長は、自分の店に「白隠正宗」さんを入れたいとかは一言もいいませんし、(今現在も、市内のス-パーでは1番「まともな」酒の品揃えだと思います)
それどころか「自腹で」社員を連れてきて、廻りの人に挨拶してお酌させたりしています。
今どきいませんねこんな店長。
何度か「深く」話しましたが、本当に「キレる」男です。
年齢は私より10歳位下ですが、「器」は遥かに私より大きく、「男気」を感じます。
『オレっちの店はよお~』と、わざと伊豆弁で話したりするこの人、何と「Aoki」誕生の地でもある河津町の出身で、子供の頃から店の中で遊んでいたという程の男です。
が、スンナリ店に入った訳では無く、若い頃は相当の「ヤンチャ」者だったようで、何と「峠」を攻めたり!してた時代もあったそう。
でも「チャント」大学も出て、前任の店では鮮魚部のチーフも勤めたりして、現場もバッチリ叩き上げてます。
今回選ばれたW杯日本代表・本田みたいな
「キレ味」を感じる男です。
とにかく「キレる」男は羨ましいです。
全く「キレない」私には…。