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いよいよ、最期の日。
皮肉にも「超」満員。
ウチの嫁さんなんて昼の12時頃から最終閉店時間の6時は勿論、7時過ぎまでいて、「最期の最後の」お客さんになってました。(右側の青光った服を着て、人込みに突入しているアホ)
店長にも色々お世話になりました。
「オニイちゃん」も本当にいい子だったね。
(昌ちゃんも、オニイちゃんちゃんみたいな、素直でカッコいい男の子になるといいね。)
(当然ながら)空っぽになった店内…。
最期に店員さんが並んでお見送りしてくれました。
閉店予定時間の6時をとうに過ぎ、7時10分頃、店長の短い挨拶のあと、(よくテレビのニュースで見るように)ゆっくりとシャツターが閉まり
「たった数人」の、ダイエーファンの拍手の中、「あっけなく」34年の歴史に幕を閉じました。
なんか、あまりにも「あっけなさ過ぎて」感慨も、感激も沸いて来ませんでした。
店員さんにも、お客さんにも、1人も泣いている人なんて見えませんでした。
「店を閉める」なんてこんなものか。と正直、思いました。
以前、経営に関する何かの本で、
『あなたの店の価値は、あなたの店が閉まる時に、何人のお客様が、従業員が、泣いて悲しんでくれるか。それだけだ。』
みたいな事、書いてありましたが、
その点から言うと、ダイエー御殿場店も
「それだけの店」だったのかと「別な意味で」悲しくなりました。
あ~あ。商売って、人間関係って、そんなものなんでしょうか…
いよいよ明日が最終日…
いよいよあと3日…。(またまたダイエーねた。もう少し我慢してね)
ダイエーが無くなると、いわゆる昔で言う「デパート」みたいなモノは御殿場から無くなります。
勿論、巨大な御殿場アウトレットはじめ、「ショッピングセンター」なるモノは近隣にも存在します。
が、違うんですね、「意味あい」が。特に僕らが子供の頃は「ヤオハン」や「忠実屋」に行く時は、ちょっとドキドキしたものです。
そんな「思い出」を昌ちゃんに少しでも覚えていて欲しいので、ダイエー閉店前、最期の定休日は「ダイエーでランチ」です。
昌ちゃんも大好きなこのお店、20年以上前、高校の帰りに「ミートお好み」を買うのが楽しみでした。
もっと昔?確かその横に「パル」ってレストランがあって、お母さんと食べた冷やし中華とクリームソーダが、「もの凄く」美味しかった記憶があります。
今は「イートインコーナー」とか言って店内の物を買って、食べる事もできます。298円!のお弁当や
鯛焼きやお好み焼きなんか食べました。
パリやモナコの三ツ星レストランや、京都の名料亭で食べた味よりも、違う意味での?!「格別な味」でした…。
最近ダイエーねたばかりでスイマセンね。
でも本当にあと僅かですから…。
木曜日に行くと、また店長が走ってきました。
「た、タラの凄いの買って来ました!」
確かに鮮度抜群で、
昆布締めにすると、素晴らしい品の良い味わい。
なーんて言ってると、『いよいよ不景気で、妙見もダイエーで魚仕入れてるのか』と言われそうですが、毎週木曜日(当店は定休日)の、店長の趣味?!みたいなモノで、それも、もう今回が最期。泣いても笑っても来週にはダイエー御殿場店はありません。
この日も店長は、アンコウやフエフキ鯛なんてのもニコニコしながら買ってきてました。本当に魚が好きなんですね。
そう言えば先日のブログで、「天然真ハタ」だ!なんて書いてましたが、よく調べてみると
「ほうきハタ」http://www.zukan-bouz.com/hata/mahata/houkihata.html
のようでした。
と、言うのも実はこのブログを見てくださる半数位の方が、同業者、もしくはその関係者のようなのです。(勿論、正確には解析していませんが)
ですから、やたらな事は書けないのです…。
続く…
ある日の午後、また御殿場市の「都市計画マスタープラン懇話会」なる会合の構成員!(正式名称です。なんか△●組みたい)として、呼ばれて市役所へ。
専門学校卒のボンクラが、なぜこの席に座っているか自分でも不思議ですが、決して自ら志願した訳ではありません。(「無力」な男 参照)
しかし、『20年後の御殿場市の将来像を考えて…』なんて言われても、自分の人生の将来も明確に描けないダメ男には、とても厳しい話です。しかもそれを自分なりにまとめて人前で意見するなんて…。
それに比べ、この日の座長K氏(設計事務所の先生)は見事でした。暴走気味に持論を展開しようとする、構成員の1人を「ふんわりと」落ち着かせ、テーマに沿った意見を「構成員全員」から「もれなく」上手く引き出し、市役所側も答え易いような質疑応答に導いていました。
やっぱり「大人」って凄いな~。
歳だけは「とっくに大人」な甚六でした。
ダイエーもあと僅か…。
愛しのダイエー御殿場店もあとわずか…。
そんなある木曜日、店内をフラフラしてたら店長が走って近づいてきました。
「は、ハタ落として(沼津市場で競り落として)きました!」
「是非やって(買って)下さい!!」
普段ダイエーさんでは、魚は買いませんが、この店長、以前もブログで書いたように、同志社大卒のエリートながら、「本当は魚関係の学者になりたかった」という程の、『魚マニア』なんです。
毎週木曜日には、軽自動車で明け方に沼津の市場に行って、自ら魚を仕入れてくるほど。
ちょっと前、何も考えずに、つい「店長、今度天然のトラフグかなんか、安く出たら買って来てよ」なんて気軽に言ったら、俄然張り切って、ハタを落としてきました。
ハタは確かに高級魚で、滅多に当店でも買うことは出来ません。
天然物で、しかも朝まで活きてたというほどで、確かに身質は最高でした。しかし、まさかスーパー(しかもダイエーで)天然のハタを買うとは…。
でも、なかなか判ってくれる?お客様もいないので、偶然きた若い◎さん(才能・センス抜群)に将来の為!に格安に食べていただき、残りは昆布〆にして、店長に差し入れました
ある日の事、常連さんでもあり同友会の先輩でもあるTさんから電話があり、「イケヤちゃん。今度10人位で勉強会兼ねた飲み会やるから、日本酒揃えておいてよ…」なんて言われたので、「ハイハイ」なんて気軽に返事してたら、「あと、こないだ新聞に出てたけど、日本酒について30分位話してよ…」
「えー!30分!!」ただでさえ、しゃべりが下手で、普段から何言ってるか(自分でも)よく解らない私が、人前で30分も喋るなんて。
急いで資料を作ったのですが、字の汚さは当然の事、コピー1つするにしても悪戦苦闘。(ダイエーで30分位汗かいてました)
本当に人前で30分以上しゃべるなんて(実際は1時間以上)大変な事なんですね。
普段「酒の会」で、いかに「酒のいわせ」さんにお世話になっているか痛感いたしました。(岩瀬君ありがとうございます。)
しかし、お酒は「白隠正宗」さんを中心にして『強力な』静岡県の地酒がついていますので、何も恐くありません!?。
お世辞でも皆さん「へぇ~。静岡県の酒も結構旨いんだ…」と言ってくださったのが救いです。
ある日のお昼のこと
珍しく!?店の駐車場が10台位の車でギッシリ。
「いや~妙見さん忙しそうで…」なんて言われましたが
昌ちゃんの幼稚園のお母様方の食事会。
嫁さんのマシンガントーク営業のおかげ?
忙しいママさんもそうですが、普段夜なんて外食出来ない方の為にも、お昼の食事会も1000円台からご予約受け付けておりますので、是非ご利用下さい
勿論「ブログを見て…」とご予約された方には。さらに大サービス致します!
桜の時季にはまだ少し早いけど
春は別れの季節です。
以前から何度もブログで書いてますが、憧れでもあり、目標でもあった沼津の名店「牧路」さんが移転の為、今月一杯でいったん店を閉める事になりました。(写真の桜も「牧路」さんの店内)
勿論、近いうちに同じ沼津市内の何処かで再開するそうなのですが、現在の店(沼津港湾)で食事できるのも、これが最期の機会。
天然とらふぐの唐揚げや
焼き白子なんて食べれる身分でも、収入も無いのですが、「最期」の勉強をさせて頂きました。
料理の素晴らしさも勿論の事、この日は十二代柿右衛門の器の数々も。
華麗な絵柄とともに、最大の特徴である『濁手(にごしで)』と呼ばれる乳白色の磁肌。江戸時代に生まれ、一時途絶えていたその濁手の技術を甦らせた十二代は…
な~んて、また解ったような事、言いたいところですが、以前も書いた通り、「素養」も「教養」も無い私には、手に取って見ても、本当の良さは全く理解できません。『うーん。?????』
しかし「本物の料理」と「本物の器」。
『ちゃんとした仕事』さえしていれば、必ず誰かが評価してくれる。お客は後からついて来る。なんて話は、遥か遠い昔の「戯言(たわごと)」なのでしょうか。
いやー現在の飲食業は明確な値段設定がー。
なんて必ず言われますが、この「牧路」さんだってお昼は2000円から。でも、近くの「●×△」さんも同じような値段で、私でも作れそうな「大盛海鮮ナントカ丼」に行列が。
チャンとした仕事も出来ない、本物の器も無い、人格もなってない、若い子の1人の心も動かせない私になんか、果たして「まともな店」が出来るのでしょうか。
考えると夜も眠れません…?!
世界一でも無く、日本一でも無く、村で一番の店になりたいんです。
売上が何億あろうが、どんな立派な建物だろうが、そんな店は日本中どこにでもあります。
あの街(村)の、あの店の、あの人に会いに食べに行きたい。
そんな店になりたい。
前の記事でちょっと偉そうな事書いたら
次の日は朝から雪。本当に「誰も来ませんでした」(2人前の注文のみ)
『勘違いするなよ』と神様(仏様?)に言われているよう。
まだまだ修行が足りないようです。
出直してまいります…。
先日、珍しく当店に大量?のフグの白子が。というのも、去年の2月にも来店して下さったAさんご家族が、今年もご予約の上、来てくれました。
今回も1人あたり2匹分位のフグと沢山の白子。お子様も特製弁当で、ご家族で◎万円。
不思議にこういう日は、カウンターにも、26年間毎年結婚記念日に当店で食事して下さる、Kさんご夫婦も、「おまかせ」の特別料理で〇万円。
さらに、昼間も「1人4千円位のお弁当を●個」との、ご予約が。
誤解されそうなんですが、決して『お値段がイイから嬉しい、安いから嬉しくない』わけでは無いんです。でも一応、調理師(技術者)のハシクレとして、他では滅多に出来ない仕事の依頼を請けると、もう楽しくてしょうがありません。
もうお弁当の器からして、京都の勝藤屋さんの折を使い、箸も厳選し、勿論中身も…(スイマセン撮り忘れました)
閉店間際にはこんな折詰も。
天然とらふぐの刺身&白子+皮とアンキモの折詰です。
勿論、オリ(容器)も勝藤屋さんの500円の金色折。「ちゃんと貰えば5000円クラスのお値段?!」
あーこんな折詰が毎日出るようなお店になりたいな…。
『それはお前のウデでは無理だよ』と言われるのは本人が一番良く判っています。でも「夢」ですから…。
こんな「イイ仕事」に恵まれた日は、ついまた勘違いしてしまいます。
なんだ~。俺だって『イケル』んじゃないの?。
沼津の「牧路」さんや、浜松の「B」さんクラスになれるんじゃあないのー!いやいや、いずれは村田さんや高橋さんレベルまで…。
なんて調子にのってると次の日は誰もこなかったりします。
先日テレビに田代耕一さんが。
田代さんといえばこのブログでも何度か書きましたが、
立派な御殿場ワサビ 2009.05.21
当店も大変お世話になっております。
この方こそ本当に、地元でも数少ない?!「F1」=日本一クラスの『凄い』人なんです。
昨年も4度目の日本一(農林水産大臣賞)を受賞したばかり。数年前亡くなったお父様も、同じ賞を受賞していて、「その筋」では有名な人です。
と言う事でTVの感想がてら、また山葵を戴きに行きました。立派な山葵ですね。でも私が粋がって「〇千円位の大きめなヤツを」なんて電話すると、田代さんは「池谷クン、無理してそんな大きいヤツ注文しなくても、これくらいの方が…」と、商売を超えて?教えてくださいます。
ちょうど今は花の時季で、山葵の花も戴きました。白くて小さなカワイイ花です。直接教えていただいた通り、さっとアオって三杯酢へ。
いつも、自宅(築100年以上!風格があります)の方に取りに伺うのですが、午後の予定が「池谷くん~午前中でいいかなー。」と携帯に電話が。
何でかな?と行ってみたら「これから磯自慢に行くんだよ~」!!やっぱり『一流』は皆繋がってるんですね。
そう言えば同じ番組の中で
須川養魚場さんも出ていました。須川さんも何度かブログで書いていますが
お世話になっております。
実はこの「須川養魚場さんの川の上流に、田代さんのワサビ田があります。お酒の世界もそうですが、『水』って重要なんですね…。
先日『突然』戴いたYSCさんhttp://www.ysc-land.com/index.htmlの豚肉です。朝霧高原で、デュロック純粋種を養豚しているのですね。
ロースもいいですが、肩ロースが「意外に」もっちり感がありました。
でも、金華豚研究会認定店http://kinkaton.co.jp/links/でもある当店ですから、
やっぱり御殿場の名物、金華豚のファンです。
特に肩ロースのシャブシャブは大好きです。
この時のお肉は、まだ「普通」ですが、たまに「見とれる程」素晴らしい肉質の時があります。
柔らかく旨味があり、脂身は多いがサラッとして甘みのある、優れた肉質が特徴の半面、小型で発育が遅い金華豚。(当店も先行予約の上、僅かしか入荷しません。)
でも、数年前から静岡県が、発育が良く赤肉が多いデュロック種を交配して高品質豚肉「ジンフォアフジロック」というのを育種しているとの事。(ジンフォアとは金華豚の中国名)
一部ではかなりの人気になっているようです。地元静岡県の食材だって、まだまだ「勉強」する事が沢山ありますね~。
3月27日(土)沼津東急ホテルさんで、「全国利き酒選手権静岡県予選会」と
「静岡県東部新酒お披露目会」が開催されます。
静岡県東部地区の酒蔵8社のお酒を、じっくり味わえる大チャンスです!!
以前から、このブログでも主張してるつもりなのですが、
静岡県は全国に誇れる日本酒の産地!
なのです。
そして東部も負けてません!!
実は私もそうなんですが、静岡県東部の蔵元8社すべてのお酒を、「ちゃんと」飲んだ事のある人って、少ないのではないでしょうか。
お世話になっている沼津の「白隠正宗」さんや、地元御殿場の「金明」さんはじめ、富士宮の「高砂」さんもイイですし、「富士錦」さんの蔵開きには1万数千人!来るそうです。
密かに?私のお薦めは「富士正」さん(「千代乃峯」)です。京都の先斗町で知り合った蔵人の方がいるのですが、去年の本醸造「富士乃詩」や、一昨年のしぼりたては旨かった~。
昨年の静岡地酒まつりも同じ会場でしたが、900人以上来た大盛況でした。
今回も入場料は2,000円。(イープラス)当日券は3000円。
僕は単純に『2000円で美味しいお酒をたくさん楽しんじゃおう!』でイイと思うんです。(勿論他人に迷惑をかけないホドで)
それで、『へぇー。結構ウマイ酒あるじゃん!』と思ってくれる人が1人でも増えれば。
そして友人・知り合い・家族・仲間みんなに言いましょう。
知ってる?静岡県の日本酒ってスゴイんだよ!
地元の酒もなかなかイケルよ~。
それだけの価値は充分あると思います。
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