「食は三代」?
前回のブログは少しグチっぽくなってしまいました。それというのも、本当に(自分の店は勿論の事)世の中の景気の悪さを、身に沁みて感じるからです。
特に私の憧れでもあり、目標の店でもあった沼津の名店「牧路」さんが、3月で店を(移転の為にいったん)閉めてしまうと聞いた時は、とてもショックでした。
私が知る範囲では、静岡県東部では「ダントツ」で1番の料理屋さんと、「言いきってしまっても」恥かしくありません。
自分の嫁さんを、結婚する前に「修行?」として、1年以上お願いして働かせてもらった程ですから。
現在の「牧路」さんがある沼津港近辺も、一見、観光客があふれているように見えますが、それも昼間だけ。しかもけっして美味しいとは思えないお店に並んで、デッカイ天丼食べたりして終わり。メインのディナータイムである夜なんか人が歩いていないそう。
確かに並びの「●△丸」なんてお店は知らない間に、2号店・3号店を出したりしています。
何だかな…。世の中本当にこれでいいのでしょうか。
と、言いながら本来なら私達も、「牧路」さんに行けるような身分でも状況でもありません。が、20日の「白隠正宗」さんとのフグの会の為にも…?
この日も、天然とらふぐの刺身をタップリ勉強させて戴きました。(値段はロクに払えませんが)
真ん中辺にある、葱を巻いた小さな円筒状のモノが、「とらふぐの腸」だそうです。
「身皮の飯蒸し」は料理専門誌にも、何度も載った事のある、見事な逸品。この日も美味しかった…。
また珍しい「八つ目ウナギ」なんてのもいました。口の所に吸盤みたいなのがあって、水槽の壁に張り付いています。
目の前で割いてから焼いてくれました。普通のウナギとは違った味。
途中から昌ちゃんが「おそば食べたい~」なんて言い出し
「もっと食べたい~!」
何とご主人が、目の前で打ち立てを…。
ペロッと3枚食べてしまいました。
オイオイ。それは旨いだろうよ。何て贅沢な4歳児だ!と思いますが、この日ご一緒だった医療関係のT先生が言ってました。
『小さい頃こそ、「本当のモノ・最高のモノ」を食べさせなさい。そうすれば大きくなって「本物」が解るようになるから』
深い…。確かに昔から「食は三代」と言われるように、いくら一代で大金を稼ぎ、金の力で何を食べようが、本当の「味」は解らないと思います。
甚六のパパは、どうやら「平凡なボンクラ」の域を、抜け出せそうにありませんが、同じ職業になるか、ならないかは別にして、20年・30年後、昌ちゃんがこのブログを見て、何か感じてくれればイイかもしれません。
***
そんな偉そうな事を言っている時代でも無く
銀行さんに出された「宿題」の事で、税理士さんの所に。
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