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2010年2月

2010年2月24日 (水)

「白隠正宗さんとふぐで温まる会」②

今回の会で改めて感じたのが、普通の「蔵元さん」では無く,「杜氏」兼「社長」の高嶋君が来てくれた、という「意味」です。

会の途中は当然、お話する暇など殆んど無いのですが、岩瀬さんが反省会に呼んでくれたので、夜遅く(朝早く)まで「ジックリと」お話を聞くことが出来ました。

その内容たるや正に「目からウロコ」の話ばかり。ブログではあまり詳しく書けませんが、といって決して刺激的な内容だけではなく、あくまでも基本に忠実で、ブレが無く、且つ感性豊かな人柄が、見事に酒質に出ていると感激しました。

私よりも一回り以上若いのに、自分の仕事に自信をもって、「楽しんで」います。そして何より確実に結果(商品の資質や、世間の支持、売上の数字など)を出しています。羨ましい、というか尊敬してしまいます。

勿論「全てが完璧」だとか「日本一の」など、誉めちぎる気はありません。がしかし、自信を持って

『地元静岡県、しかも東部の沼津に素晴らしい蔵元があります』と言える事ができます。

間違い無く近い将来、静岡県のいや、日本の日本酒業界を背負っていく存在になるでしょう。

私も腹をくくって『白隠正宗を一生売り続けよう』と、心から思いました。

* * *

料理の方は、あい変わらずだったかもしれませんが、何とか「生で」「フレッシュな」とらふぐの白子を(少しですが)出す事が出来ました。でも、やっぱり1キロ2万円=100グラム2千円!クラスの相場でした。

若女将が指導してくれた「白皮と身皮のサラダ」も

『炒り大豆がアクセントにきいていて美味しい』と高嶋君に誉められました。(自画自賛…

* * *

急にガラにも無く絵文字使ってみましたが、どうですか…

2010年2月22日 (月)

「白隠正宗さんとふぐで温まる会」①

2月20日午後6時より「白隠正宗さんとふぐで温まる会」を開かせていただきました。

今回も色々な皆さんにお世話になりました。本当に感謝です。、

自分で言うのも何ですが、「杜氏」兼「社長」の高嶋さんが、自ら持参したお燗道具で、お燗番をしたお酒を飲めるなんて、なんという贅沢…。

あ~私も参加したかった。

今回は先月の会と全く正反対で、1人の女性(25歳の独身美人!)を除き全員が男性。しかも20歳位の若い子(親子で参加!)から、定年されて悠悠自適の60代の方まで幅広い年齢層。

しかし、そのメンバーたるや、「なかなかの」モノです。

大の日本酒好きな新潟県出身の公務員のSさん、元大手ゼネコンで東京でバリバリ飲んでいたFさん、やはり昨年まで「超」大手ゼネコンにいて、お燗酒が大好きなTさん(やはり新潟県出身)、今地元で一番「売れている」スーパーの店長Sさん(キレル男!)、「超々」大手自動車関連会社の工場長を経て海外も飛び廻ったSさん(やはり日本酒大好き)など、皆さん「日本酒には詳しい」(けどマニアでは無い)人ばかりの精鋭です。

いつも酒の会を開く時に岩瀬君に『もっとバンバン人を集めてやってください!』と怒られるのですが、どうしても私に「こだわり」みたいものがあって、「今回はあの人に来て欲しい」と思ってしまうのです。

だからいつも仲のイイ飲み友達や、同友会の仲間、同級生などには殆んど「宣伝」や「営業」はしません。

単なる「飲み会」にはしたくないからです。

私自身も、今まで沢山の「酒の会」に参加してきましたが、ただ「〇千円であれだけ飲めたからイイや」という会には何も残りません。たとえ何万円でも一生印象に残る会もあります。

なーんて理屈ぽいことはともかく。、

今回のお酒は、上撰本醸造・誉富士特別本醸造・少汲水純米・山廃純米・純米滓酒・19BY純米大吟醸雄町.そして

仕込み水も。

最近私が「はまってる」上撰本醸造のお燗も、とても評判がよかったみたいです。

続く…

2010年2月20日 (土)

「いやらしい顔が」デカデカと…。

2月19日(金)静岡新聞の21面に変な顔が…。

自分で言うのも何ですが、本当にスケべったらしい顔!?に映ってますね~。

勿論、載るのは判ってましたが、わざわざ自分から言うほどの事でも無く?、誰にも言わないで黙ってました。が、意外なほどの反響がありました。

お客様や知合いから、「載ってるよ!」と何本も電話が。わざわざ新聞を切り抜いて、持ってきてくれた方もいました。

富士宮?のお肉屋さんが豚肉を持ってきて「これ試食してみて下さい」なんて事も。そんな大した人物じゃあ無いのに。(後日ちゃんとブログに載せますんで…汗)

新聞の『力(ちから)』って凄いですね。

でも中には「お前、金払って載せてもらったのか!」何て人も。

誤解されると何ですが、自分から頼んで載せてもらったわけでは無いでんです。

以前から縁あって、静岡新聞のMさんとお知り合いだったので、前回の「白隠正宗」さんや「初亀」さんとの酒の会などの、ご案内をしていました。

私としては、本当に純粋に『静岡県のお酒の素晴らしさ』と『地元の食材の凄さ』をもっと知って欲しいと思っての事です。決して「自分個人の名前を売ろう」とか「店の宣伝の為に」とか考えてやった事ではありません。

こんな田舎町の御殿場でも(小さいながらも)静岡県の地酒の会とかを、やっている「人達」がいるんだよと。

と言いながら蔵元さんの手配や設営など、ほとんど「酒のいわせ」http://blogs.yahoo.co.jp/umaisakeshiawase

さんに頼りっきりなのに、今回の記事では、全く「酒のいわせ」さんの事は書かれていませんでいた。岩瀬君ごめんなさい。

しかも「ブログが人気の…」的な雰囲気なのには驚きました。(そんな大したブログでは…汗)でも記事がどう紙面に載るかは、取材した記者さんでも判らないようですし、『載せていただいただけで光栄』と思わなければ。(自分であれだけの広告を出すとしたら、いくらかかるんでしょう)静岡新聞のMさん本当にありがとうございました。

偶然にも、ちょうど次の日は「白隠正宗さんとふぐで温まる会」。なんていいタイミング。

前にも書きましたが『酒縁(しゅえん)』=酒の縁(えん)って、深い~ですね。

2010年2月16日 (火)

試飲ですから…「白隠正宗」さん本醸造

もうすぐ「白隠正宗さんとふぐで温まる会」なので業務上、イヤでも試飲しなければなりません。困ったな~

当日でるかどうか判りませんが、本醸造をいただきました。このタイプは、地元しか流通していないそうで、初めて飲みます。

先ずは常温で。『ん!』これゃあーイイ!穏やかな香りに、滑らかな含み。意外に「甘み」と「丸み」も感じられます。

ぬる燗でもう一杯。『う、旨い…』さらにウマイ。米がどうの(確かあいちのかおり?と岩瀬君が言っていたような)酵母がどうの(静岡酵母?)とか能書きたれる前に手が出てしまいます。(裏書きのラベルが無いのも、わざと?)

見事なバランス感。こーいうタイプのお酒は大好き!ベタな表現ですが『いくらでも飲めてしまいます』ツマミも相手を選ばず「普段飲み」には最高の「究極の食中酒」と言えるかも。

あ!いかんいかん。また「試飲」のハズが…。

昌ちゃんはバレンタインに、「憧れ」のYさんからケーキをもらって大喜び!

でも、いまだお店には来てくれません。

「よっぽど」パパの事が嫌いみたい…。

2010年2月15日 (月)

海苔の佃煮

御殿場は最近雪ばかり…。

そこで暇な時には普段できない事を。

嫁さんの実家が千葉の親戚から貰った手造りの海苔を

佃煮に。

意外に簡単に出来ます。

わざとM屋の空き瓶に入れ変えて置いておくと母親が離しません。

(M屋が大好き)珍しく親孝行したかな?

2010年2月14日 (日)

「食は三代」?

前回のブログは少しグチっぽくなってしまいました。それというのも、本当に(自分の店は勿論の事)世の中の景気の悪さを、身に沁みて感じるからです。

特に私の憧れでもあり、目標の店でもあった沼津の名店「牧路」さんが、3月で店を(移転の為にいったん)閉めてしまうと聞いた時は、とてもショックでした。

私が知る範囲では、静岡県東部では「ダントツ」で1番の料理屋さんと、「言いきってしまっても」恥かしくありません。

自分の嫁さんを、結婚する前に「修行?」として、1年以上お願いして働かせてもらった程ですから。

現在の「牧路」さんがある沼津港近辺も、一見、観光客があふれているように見えますが、それも昼間だけ。しかもけっして美味しいとは思えないお店に並んで、デッカイ天丼食べたりして終わり。メインのディナータイムである夜なんか人が歩いていないそう。

確かに並びの「●△丸」なんてお店は知らない間に、2号店・3号店を出したりしています。

何だかな…。世の中本当にこれでいいのでしょうか。

と、言いながら本来なら私達も、「牧路」さんに行けるような身分でも状況でもありません。が、20日の「白隠正宗」さんとのフグの会の為にも…?

この日も、天然とらふぐの刺身をタップリ勉強させて戴きました。(値段はロクに払えませんが)

真ん中辺にある、葱を巻いた小さな円筒状のモノが、「とらふぐの腸」だそうです。

「身皮の飯蒸し」は料理専門誌にも、何度も載った事のある、見事な逸品。この日も美味しかった…。

また珍しい「八つ目ウナギ」なんてのもいました。口の所に吸盤みたいなのがあって、水槽の壁に張り付いています。

目の前で割いてから焼いてくれました。普通のウナギとは違った味。

途中から昌ちゃんが「おそば食べたい~」なんて言い出し

「もっと食べたい~!」

何とご主人が、目の前で打ち立てを…。

ペロッと3枚食べてしまいました。

オイオイ。それは旨いだろうよ。何て贅沢な4歳児だ!と思いますが、この日ご一緒だった医療関係のT先生が言ってました。

『小さい頃こそ、「本当のモノ・最高のモノ」を食べさせなさい。そうすれば大きくなって「本物」が解るようになるから』

深い…。確かに昔から「食は三代」と言われるように、いくら一代で大金を稼ぎ、金の力で何を食べようが、本当の「味」は解らないと思います。

甚六のパパは、どうやら「平凡なボンクラ」の域を、抜け出せそうにありませんが、同じ職業になるか、ならないかは別にして、20年・30年後、昌ちゃんがこのブログを見て、何か感じてくれればイイかもしれません。

***

そんな偉そうな事を言っている時代でも無く

銀行さんに出された「宿題」の事で、税理士さんの所に。

2010年2月13日 (土)

『明日の為に、今日の屈辱に耐えるのだ』

2月10日、久々に同友会の例会に。

北海道の、㈱植松電機・植松努氏の講演は

『お金で買えないモノを一つ造ればいい』「自分で考えて自分でやるしかない。」失敗したら「自分のせい」でなく「何でだろう」と考える。プランAがだめならプランBを。

『どーせ無理禁止』⇒『だったらこうしてみれば』

「やりたい事はやった事ある人に聞くのが1番」「何でもしてあげる作戦=必要不可欠とされた時、主導権が握れる」

「楽を選ぶと無能になる」「絶望的観測をしながら希望を持って備える」「泣くほどつらい時、もう二(ふた)ふんばり」等々

ちょっと新興宗教の教祖様みたいな語り口で、心の中に沁みる様に入ってきます。最も感動したのが最後の方で引用した言葉。

『明日の為に、今日の屈辱に耐えるのだ』

まるで今の自分の置かれてる状況!?。しかも子供の頃大好きだった「宇宙戦艦ヤマト」の第一話で沖田艦長が言った言葉だそう。『明日の為に、今日の屈辱に耐える。か…。』

少し「ショック」だったのが、例会後の懇親会。

9時過ぎに例会が終わり、さて懇親会か。なんて思っていたら、移動前に「えー皆さん、9時30分まで満席だそうですので、それ以降に入店してください~」!!

家から近いので、9時20分頃着いたら(雨の中)本当に外で10分程待たされました。(たまにはウチも外で待たしてみたい?)

ようやく中に入ったら本当に若い人で満員。1回座ったらトイレにも立てないような、キチキチのお座敷席に、やっと「座らせて頂き」ました。

会費が会費ですから、(自腹3000円。実質は4000円?)料理や日本酒の事は書いても意味ありませんが、何より驚いたのはこの客の入り。平日(水曜)の夜に100席近い店がほぼ満席とは…。

正直うらやましい話です。が、料理って、商売って何なんでしょう。

『何言ってるの池谷君。経営というものは、顧客のニーズをキッチリと読み切り、ターゲットを絞った戦略をたて~』

某金融機関の支店長には『このデフレ時代、いくら美味しくても、安い物にはかないませんよ。ユニクロを見てください…』

安ければいい。売れればいい。結果(数字)が全てか…。

問題あるといけないので、わざと暗い写真を…

2010年2月10日 (水)

しかし厳しい…。

しっかし厳しい景気ですね~。

本当に厳しいとしか言いようがありません。

御殿場ですから、雪が降るとさらに…。

こんな時代でも、ありがたい事に伊勢海老とフグのご注文が。

伊勢海老なんて久々なので、築地に注文出してから「いくらかな…」と心配していたら、2本で7000円!(勿論原価が)

でも今回は常連様のお子様の(某有名進学校合格)お祝いなので、ご予算も多く戴き、

天然の鯛や貝と豪華な?刺身盛合わせに…。(普段盛合わせはあまり造らないのでヘタですね。)

でも、本当に伊勢海老って刺身で食べる部分って少ないんです。

他の日には寿司折20数人前のご注文。

玉子焼を4枚焼きました。しかもチョット遊んで一本ごと中身を変え、牛乳&生クリーム・うに・煮椎茸・オカラなんてのも焼いてみたりして。

でも自営業ですから「誰も」誉めてはくれません。(あたりまえ…。)

ただひたすら料理を「つくるのみ」です。

別の日に幼稚園をチラッと覗きにいったら、昌ちゃんは、しっかりお気に入りの女の子の横をキープ。(誰に似たのか…)

2010年2月 5日 (金)

「白隠正宗さんとふぐで温まる会」

2月20日(土)当店にて

「白隠正宗とふぐで温まる会」を開きます。

酒造りの時季の真っ最中ですが、「白隠正宗」社長兼杜氏の高嶋一孝氏も特別に参加して下さる予定です。

白隠正宗の「お燗を中心に」楽しみながら、旬の「ふぐ」で温まろうということです。

白隠さんのお酒、どれも皆美味しいのですが、お燗をするとさらに『旨い!』本当に「燗上がりも」するお酒です。

プレジデント社発行の「ダンチュウ」3月号(発売中)にも、静岡の注目酒として「新たな幕開けを担う可能性を秘めている」と取り上げられてます。

今回、今の世相としては高目の会費(7350円)ですが、逆に今年は不景気の影響か、トラフグが若干安値で推移しています。

うまく仕入れられれば、「とらふぐの白子に白隠正宗のぬる燗で一杯…」うーん。自分でも食べてみたい(飲みたい)企画だな~。

あれっ、また自分でハードル上げてるみたい。

安値といっても白子は1キロ2万円・3万円~当たり前!の世界ですから。こればっかりは直前の仕入まで判りません。でも一切れでも食べてほしいな…。

とにかく「相手」が静岡県東部期待の星、「白隠正宗」さんですし、失礼が無いよう、また参加してくれる皆様方の期待を裏切らないように頑張りますので、是非ともお待ちしております。

詳細は下記の通りです。

「お酒と食の新たな魅力発見!!

静岡のホープ 白隠正宗とふぐで温まる会」

日時:2月20日(土)午後6時開始

   (受付5時より)午後8時閉会予定

場所:みなみ妙見  御殿場市新橋1706

会費:7,350円(込)

定員:16名様限定

※お酒の会のため、お車での御来場はお控え下さい。(代行予約翌日までの駐車可)

お問合せ:みなみ妙見

TEL0550-82-3344 店長池谷

酒のいわせ TEL 0550-82-2009

お気軽にお問合せ下さい!!

                  

2010年2月 4日 (木)

『初亀』さんと野菜料理&天然コラーゲンの会②

今回「野菜料理&天然コラーゲンの会」と名のったからには、なにか「ひと味違った」モノ出さないと…。と思い、いろいろ探してみました。

今流行りのコラーゲンボールみたいのだったら、何処でもやってますしね。

「とらふぐ皮のサラダ」や「とらふぐ皮の煮凍り」だけでは、いかにも『普通』で芸がありません。

コラーゲンといえば「ふかひれ」ですが、姿煮は予算的にも、なかなか厳しい。そこでいつもの仕入先で調べてみたら、ありました。

魚唇(ゆいちぇん)というもの。

サメのヒレと胴体をつなぎとめてる部分、いわばふかひれの「えんがわ」であるこの部位は、まったり且つフルフルとした食感が特徴で、しかも姿煮(吉切鮫尾びれ)よりも、コラーゲンが11%多く含まれているとのこと。

すっぽんのスープに合わせてみましたが、いまいち見栄えが悪いせいか(真ん中のマカロニみたいな物)あまり「美味しかったー!」という感想は聞かれませんでした…。

そのかわり「ふかひれコラーゲン入り杏仁豆腐」が『すっごっくオイシ~』なんて誉められてもチョット複雑です。

そんな事言ってる間に、「恵方巻」の日がやってきて、もうフラフラです。(ご注文戴いた方、ありがとうございました。率直な感想・ご意見を是非コメントして下さい)

あっ大変だ!地元の名醸「白隠正宗」さんとの酒の会がすぐあるんです!!

これは改めて「気合」を入れないと!!

2010年2月 3日 (水)

「簡単野菜出汁」 そして「味」とは…?

今回の「初亀さんと野菜料理&天然コラーゲンの会」にどうしても出したかったのが、野菜出汁です。

昨年の京都で、「菊の井」の村田さん方に教えていただきました。(京都研修 その後参照)簡単に言えば『野菜くずの出汁』なのですが、業界的に言うと、とっても『深い』意味があります。

フレンチがバターや生クリーム、イタリアンがオリーブオイルを捨てた様に『日本料理は、かつお節からの脱出=「出汁を捨てろ!」が必要』なのだそうです。
勿論私も、当然のように(何も考えず)毎日鰹節の出汁を引いてました。が、今や「菊の井」さんや「木乃婦」さんは二番出汁を引かない!そうです。
まあ、そんな深い意味はともかく、今回は女性のお客様がメインの会ですから、家庭というか家に帰って(ほぼ全員独身!)すぐに応用できるように『簡単野菜出汁』として(汚い字で)レシピを配りました。ブログでも簡単に紹介したいと思います。
(実際の京都でのレシピをブログで公開すると怒られて?しまうので
あくまでも「家庭版」ですから。)

*   

普段の料理で出た、野菜の皮の部分や、使わないモノの、汚れている部分は洗い、痛んでいる処は取り除き水気を軽く取る。

半日から一日程、日にあてて干す。あまりカラカラにしないで「適度に」水分が抜ければ充分です。

大き目の鍋に、干した野菜がタップリ浸る位の水を張り、火にかけます。

最初は強火から中火で沸かしますが、途中から弱火にして「煮立たせない」のがコツです。煮立たせると濁ったり「嫌み」がでたりします。

(家庭用なら)2~30分もすれば充分です。あまり煮すぎると出汁が無くなってしまいます。

火を止めても直ぐにこさないで冷めるまで待ってから濾します。。

里芋の皮やほうれん草はアクが強いので避けた方がいいです。紅大根や紫キャベツは出汁に色がつきます。

白菜・長葱・カブ・大根などは本当に良い出汁がでます。意外に1番いいのは枝豆の皮だそうです。(「菊の井」村田さん談)

*        *         *

うまく出汁がひけたな…と思ったら先ずは塩だけで味わって下さい。最初は「うすっ!」と思うかもしれませんが、上手にひけた出汁には色々な野菜の「輪郭」が感じられると思います。「あっ、この味は白菜とカブの甘みか…」なんて判ってきたら達人?です。あとは好きなように活用すればいいのです。そのうちに、大根やカブの皮からとった出汁で、大根の煮物なんて作ったりしたらもう名人!の域です。別に野菜にこだわらず、魚のアラを焼いて入れたり、昆布締めで使った昆布を再利用したり自由自在に試して下さい。

なんて自慢気味に書いてますが、この程度の事は、「敏感な」調理師さんなら誰でもやっていることです。

と言うより、今まで『捨てていた野菜くず=生ゴミ』が立派な出汁になるのですから、すっごい『エコ』だと思いません?

そして、今、ファーストフードやファミレス・居酒屋などでもそうですが、みな全て食べた瞬間に「ガツン!」とはっきり味がするモノばかりだと思いませんか。カップラーメンやウドン、薄めるだけの「出しツユ」なんてその代表ですよね。ひと口飲んだ瞬間にもの凄いダシ?の味が…。

でもそれって本当の『味』?なんでしょうか。

日本酒でも同じことが言えるかも。栓を開けて器に注いだ瞬間に「華やかで果実のような」香りがして、「マッタリとした甘みのある」味わいや、「妙にキレる」後口、等々…。

最初のひと口(特に開栓直後)で『これは美味い!』なんて感じる酒は、実はあまり大した事の無い酒が多いのです。逆に初めは『へぇ~』なんて感じで、そのうち『あれ?』『ん!』そして『こっ、これは凄い…』なんて「奥行き」がある酒には感服します。

今回の「初亀」さんも勿論、「黒龍」さんの「雫」なんてのもそうですね。「白隠正宗」さんも、いやいや「醴泉」さんなら、本醸クラスでも…。

いかんいかん。また日本酒について書き過ぎると多方面から怒られてしまいます。

2010年2月 2日 (火)

『初亀』さんと野菜料理&天然コラーゲンの会①

1月30日、「銘酒『初亀』さんと野菜料理&天然コラーゲンの会」を開きました。

今回も『初亀醸造』橋本社長様はじめ、『酒のいわせ』様、生産者の皆様、スタッフの方、嫁さん(!)そして勿論、参加して下さった皆様のお陰様で、「何とか」無事終える事ができた、というのが本心です。

特に今回は、今までの酒の会とは違い、あまり日本酒にふれた機会の少ない、『若い女性』をターゲットにしたのですが、ありがたい事に10数名と少数ながら、ほぼ全員が20歳位からの『若い』『独身女性』が来ていただきました。

この大不況の中、自分自身も勿論ですが、特に男性は元気がありません。まして食べる事にお金を使うのは、圧倒的に女性の方が元気です。「価値さえ合えば」金額も問いません。

今まで当店も、『オジサン』世代のお客様が主流でした。が、いつまでも「店が古いから」とか「オシャレじゃないから」とか言っている場合ではありません。来るべき?新店舗の為にも、もっと積極的に女性にアプローチを!という事で慣れない営業も数々しました。

何度も書いてますが、実は私「大の」小心者で、『若い女性に声をかける』なんて、恥かしくて?!とても出来ません。勿論、いわゆる「ナンパ」なんて、生まれてから今まで1度もした事ありません。が、この会の為に少しがんばりました。

数少ない?女性の「お知り合い」にお手紙を書いたり、新年会で、富士娘(ミス御殿場)に声をかけたり…。

本当によく10数人も来てくれました。でもまだまだ来て欲しい女性の方々は沢山います。目の前の富士病院の看護婦さん達(皆強い!)や、昌ちゃんのお友達のお母様方(実は飲みたいけど、飲む機会も時間も無い)もいるし。

1番来てほしかったダイエーのMさんなんて、一言「バイトです。」と全く来る気無し。今度は「1日ぐらいバイト休んでも行ってみようかな?」と思われるような会が開けるよう、頑張ります。

終了後、「私、日本酒はあまり飲めないんですけど、今日は全種類飲んでビックリしました~」とか「こんなに美味しいお酒飲んだの初めてです!あの大吟醸、本当にオイシイですねー」と言って下さる方が何人かいたのが、とても嬉しかったです。

そうなんです。日本酒って「悪酔い」するモノでも無く、「体に悪い」モノでも「飲むと太る」モノでは無いんです。

特に静岡県のお酒って本当に美味しいんです。『日本のボルドー地区』と呼ばれる位の処に、皆さんは(幸運にも)住んでいるんです。もっと静岡県のお酒を知ってください。出会って下さい。

是非近いうちに、また女性向けの会を開きたいと思います。どうぞその時はお待ちしております。

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