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2009年12月

2009年12月31日 (木)

ドイツからAさんご夫妻

やっぱりテレビ東京の番組にはチラッとしか映りませんでした。

特にインタビュー部分は「バッサリ…。」

でも一緒だった神田さんなどは、「キッチリ」と流れてました。

テレビだけではありませんが、相手の要求に合わせた「尺」で喋れる技術も必要ですね。

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当店も皆様方のおかげ様で、「何とか」12月30日でこの1年の営業を終える事ができました。

本当に「何とか」と言うのが本心な、『厳しい』1年でした。バブル崩壊後でも、こんなに『不景気』を身に沁みて感じた年はありません。

ありがたい事に最終日も、「仕事納め」のお寿司の注文が数十人前と、常連さんが何人も見えてくれました。

そして、最後の最後、今年最終のお客様はドイツから来てくれたAさんご夫妻です。

思いおこせば7,8年前、沼津東急での「地酒まつり」で岩瀬さんに紹介していただいたのが最初でした。

その後、何度かお店に来て頂いたのですが、基本的に、お客様とは一緒に飲みに行ったり遊びに行く事は「ほとんど」しない私が、このAさんご夫妻とは「唯一」と言っていいぐらい「牧路」さんや「○庵」さんにもお供させていただきました。

その後お仕事の関係でドイツに5年ほど転勤されていたのですが、毎年クリスマスカードや、アドベンツカレンダーといって、クリスマスまで、1日ごとに日付けを押すとチョコレートが出てくるカレンダーを戴いたりしました。

このたび、来年早々での日本帰国・本社栄転が決まっての一時帰国との事。わざわざ三島にホテルをとって電車で来てくれました。

このAさんご夫妻、日本にいた時は勿論、ドイツ滞在中もヨーロッパ各国を食べ歩くほどの『本物のグルメ』です。

この日もお土産は、ドイツのお菓子色々と、修善寺の名旅館「あさば」さんの椎茸。

竹篭に入ったそれは、椎茸といえども「いったい幾らするの?」と思うほどの分厚さ。

本当に「あさば」に泊まった次の日に、当店でいいのかしら?と真剣に思いました。

東京や京都は勿論、世界?!の名店を食べ歩いている、Aさんご夫妻ですから、今さら私なんかが「無い」ウデを振るっても、かなう訳ありませんので、フグの刺身や白子、鰻の白焼き・サザエ・アン肝・焼き蟹など、「いかにも」の定番モノで、「素直に」素材の味を出すだけです。

ちょっとその気になって、白子を丸ごと1個入れた玉子焼きなんか作りましたが、巻きすに入れて少し置いておいたら、知らぬ間に昌ちゃんが手に持って歩いていてビックリ!少し崩れていたかも…。「余計な事はするな」という意味なのか?

お酒も「黒龍」の「雫」に始まり、「十四代」の「七垂二十貫」・「而今」・「朝日鷹」に「磯自慢」と『いかにも』のメンバー?

前日に「酒のいわせ」さんに行かれているので、岩瀬さんのお酒が殆んど出せないのが「つらい」のですが、変に「凝ったモノ」出すよりも、料理もお酒も「素直に」ストレートにと(海外から帰国直前の)今回は意識しました。

が、流石にAさん。何年も日本を離れているのに、『あ~「而今」ねー。最近人気あるみたいですね。いつかのdancyuに出て以来…』何てサラリと言います。

何で日本にいないのにそんな詳しいの?と思うほど。

と言ってネットや雑誌などの情報だけの「評論家」では無く、(ミシュラン日本版にも否定的(私も!)ですし)、料理やお酒以外の会話を聞いていても、本当に『デキル男だな~』といつも思います。

ここまで読んで60歳位の人を想像するかもしれませんが、何と私と「ほぼ」同い年の40代半ば!

別にお客様だから誉め称える訳ではありませんが、「出世する男」とはこういう人なんだな~、と素直に思います。

このAさん、某大企業にお勤めなのですが、日本にいた頃は『この人重役クラスまでいくな』と思いましたが、海外滞在を経た今、『この人社長になるかも…』と言っても大袈裟では無いと思います。

でも実際お会いすると「普通」の人で、「エリート感」や知識を自慢する雰囲気は「全く」ありません。

あんまり誉め過ぎると、ご本人も気持ち悪いでしょうかが、今年最後に相応しいお客様でした。

***

おかげさまで、今年も無事1年過ごす事が出来ました。

本当にありがとうございました。

来年も宜しくお願い申し上げます。

2009年12月30日 (水)

イマイチな男…。

多分映らないと思うので、わざと直前に書きますが

12月31日午前11時からのテレビ東京の番組

「畑のうたスペシャル にっぽん・お米物語」に

私が出るかもしれません。

先日の「お米日本一コンテスト」2009③の取材で

私もインタビューされたのですが、以前にも書いた通り、

『しゃべりが全くの下手』なので、いつも『バッサリ』切られてしまいます。

トータルテンボスと「お友達」で、「なんなくと」テレビ番組をこなしてしまう、M君とは大違いです…。

2009年12月26日 (土)

クリスマスの奇跡…

12月25日クリスマスの夜、11時前に店から帰り、お風呂から出て何の気無しにTVをつけると、小田和正の「クリスマスの約束2009」という番組をやっていました。

な、何なんだこれは………

歌番組、いやTV番組自体でこんなに感激したのは「生まれて初めて」かも…。

小田さんではありませんが、あまりに感激して、今は何もコメントしたくありません。

2009年12月23日 (水)

愛しのダイエー ついに…

12月23日から、いよいよダイエー御殿場店が閉店セールをはじめました。

そうか、34年間も経ったんだ。(シミジミ…)

本当に「完全」閉店なんですね。

数年前の、ダイエー沼津店の閉店セールにも行った程の『ダイエーファン』としては

閉店セールの盛況ぶりも逆に何か寂しいですね。

閉店後には「ドンキーが」何て噂が流れているようですが、どうやら「某」スーパーに決定したようです。

店長に怒られるので、ブログでは書けませんが、結構もう皆知っていますね。

しかし厳しい時代です。

変わらないのは、気高くそびえる富士山だけなのかな~。

(たなびく閉店セールの旗の横に)

2009年12月22日 (火)

料理とは…?

先日、店を早めに抜け出して、(珍しく)ある忘年会に参加しました。その会費が食べ物・飲み物込みで「実質」4000円です。実質というのは、実際参加者が払うのは「もっと」少ないという事です。

それも駅前にあるようなチェーン店や、そこいらの居酒屋ではなく、「チャンとした」構えの料理屋さんです。

横に座った酒屋さんも行っていましたが、今の時代、忘年会でさえ、「食べて飲んで5000円じゃ高い!」というのが『普通』なのです。

それも二十歳ソコソコの若者や学生では無く、みな『イイ歳の大人』がです。

何を言ってる!今は4000円の宴会でも(しつこいようですが料理4000円ではありません「全て込みで」です)ちゃんと原価率を抑え、利益を出さなければ「経営者」としては失格だあ!!とのご指摘はごもっともかもしれません。

しかし「ボンクラ」ながら、料理を造る立場にいる人間として、『いったい何を造ればいいの…?』

電気やガス・人件費など経費は削るにも限度があります。と、すると削るのは…?

この日の忘年会も「とても」知っているお店だけに、何か堂々と座っているのも悪い気がして…。

でも、出てきた料理を見てビックリ。アンキモのお通しに始まり、鴨ロースにお刺身・小鍋・茶碗蒸・等々締めの天ぷら蕎麦まで、既製品は全く出てきません。『こりぁー大赤字だなあ…』なんて思うと、小心者の私としては、とても「飲む」気にはなれません。ビール1杯飲んで『あの~お水下さい…』

でも廻りでは皆ガンガン飲んでいる様子。

勉強になりました…。

2009年12月16日 (水)

「無力」な男

先日、御殿場市役所から分厚い封筒が来ました。

(あれ?また市民税でも延滞したかな)なんて思いながら開けてみると、御殿場市の『都市計画マスタープラン懇話会』なるモノの『構成員』になれとのこと。

そういえば、だいぶ前に静岡県の方からメールや電話が来ていて、あまり考えずに「ハアハア…」なんて答えていたら、県から御殿場市の方に推薦があったとの事。

16日に初会議があるので市役所に来いという事で、何も考えずに行ってみてビックリ。

私以外は設計士や司法書士の先生や、土木事務所や農林事務所の所長など、『プロの』『偉い人』ばかり。

しかも考える事が、『10年・20年後の御殿場市の都市計画に関する基本方針を定める…』なんて壮大なテーマで『このマスタープランに載らないものは実行されないと思って下さい』なんて言われてまたビックリ。

商業高卒の「ボンクラ」が、御殿場市の都市計画の将来に関して「意見を述べる」なんて「100年早い」と本人も思いました。

先月の「お米コンテスト」の審査員もそうですが、知らない人からすると、『好きだね~そういう事するの』と誤解されるかもしれません。

でも、基本的に私は人前で話すのが「大の」苦手で、自分で言うのも何ですが、普段から『何を言っているのか自分でもよく判りません。』(「酒のいわせ」岩瀬君にはいつも怒られます。)

ですから、自分からそういう立場に名乗り出るなんて「ありえない」話です。

しかし、驚くのが「酒縁」=「お酒の縁」の力です。元はと言えば、私が「しずおか地酒研究会」の活動や「利き酒師」なんて資格を持っていた縁で、「たまたま」静岡県庁の方が興味を持って頂き、いろいろな「話」をふって下さるのです。

お酒(特に静岡県の日本酒)の「力」って凄いですね。

と、今だ地元御殿場では「無名」で「無力」な男でした。

 

2009年12月12日 (土)

ふぐにもいろいろ…。

今では遠州灘のトラフグもすっかり有名になりましたが

由比や沼津にあがるシロサバフグも、値段はトラフグの何分の一ですが、鮮度が良い物はバカにできません。

でも、ここ数年は漁獲量が少なく、なかなか当店にまでまわってきません。

でも、最近沼津の市場に珍しいフグがあがっています。

沼津や伊豆では「水フグ」とか呼びますが、正式にはヨリトフグ

http://www.zukan-bouz.com/fygu/fugu/sonota/yoritofugu.html

といいます。

ちょっと写真が暗くて判りにくいかもしれませんが、文字どおり「水」を含んでブヨブヨの魚体です。見た目が良くなくせいか、あまり人気が無く、値段もとても安い(一本数百円)のです。

確かに身は水っぽくて刺身には向かないのですが、鍋や唐揚げなどでは値段以上の味です。

そして何より驚くのが、肝も食べれてしまう事です。そう、「フグの肝(キモ)」です。厚生省などの「正式な」通達には肝に関する毒性は明記されていないのですが、釣り人や漁師さん・居酒屋などでは「普通に」鍋などに肝を入れて食べています。

私も10年位前は、このフグが沼津に沢山あがっていた頃、身も肝もバンバン使ってましたが、最近は「何か」肝はすすんで使う気にはなりません。

でも冷凍のサバフグや中国産のフグを使うよりは、「ずっと」まともな「サカナ」だと思います。

2009年12月 9日 (水)

まだまだの男

専門学校以来、「一応」年数だけは20年以上『この道』にいるのに、今だ「パッとしない」!?私ですが、料理はともかく、日本酒に関しては「自分は詳しい」なんて、心の何処かで思っていました。

20歳位の頃は(下北沢の繁華街のど真ん中に住んでいたのにもかかわらず)殆んど酒は飲めませんでした。

でも日本酒だけは、高校当時から店の中に何故か沢山あった「越の寒梅」や「雪中梅」の飲み比べをしたりしてました。

「利き酒師」や「焼酎アドバイザー」なんて『解ったような』資格を取ったのも10数年前。

ある日、お客様では無く、普通の60歳位の女性の方から

「これよかったら煮酒にでも使って下さい…」と日本酒を1本頂きました。

小さいながらも商売をしてると、たまにお客様から日本酒を頂く事があります。

でもまだ「御殿場レベル」だと『今日はマスターに凄い酒持ってきたよ!』なんて言われて、よく見ると「●保田の碧△」だったり…。

でも、勿論商売ですから『わー!こんな高価なお酒スイマセン…』

(飲んでみたら意外に不味く無かったりして)

全く知らない焼酎蔵から「味見して下さい」と送られて来ることもあります。

今回もそんな感じで気軽に受け取りました。。『へぇ~「朝日鷹」ねェ~。知らない酒だな~』

マンションに帰り、嫁と子供が寝静まった頃、『そー言えば何か酒もらったな~』

一杯飲む。『あれっ。意外といけるね~。スイスイ飲めちゃうな~』

もう一杯。『ん~?チョットまてよ。軽いけど、結構チャンとした造りと水の良さ感じるな…』

『どこの酒?「高木酒造」か…。へ~。えっ?「高木酒造」って!!』

そうです。何と「十四代」の蔵元の「地元ブランド」のお酒でした。

別に「今さら」十四代さんを絶賛しても意味ありませんが、私も「酒舗よこぜき」さんから、十四代を勉強させていただいてから10数年。自分では「知ってるつもり」でいました。でも「何にも判ってはいなかった」のです。「朝日鷹」という名前すら全く知りませんでした。自分自身の「無知」と「浅はかさ」を痛感しました。

『オレもまだまだだな…』

そして今、店には「十四代」さんの「七垂二十貫」なんてのもあります。定価で(定価以外でお酒を買った事はありませんが)一升1万円以上で、ネット上では○万円するそうです。

なかなか「売りにくい商材」ですが。

「朝日鷹」に「七垂二十貫」。まだまだ私も「研鑚」が必要ですね。

2009年12月 7日 (月)

センスある男

http://www.youtube.com/v/VDoWIozojw4"

どう貼り付けていいか判らないので、(アナログ世代です。)

ちゃんと見れるかどうか判りませんが

深夜、酒に酔って何度も見るのがこの曲。

だいぶ前にTVの『僕らの音楽』で偶然見て驚きました。

そして「白隠正宗」さんの9月頃のブログで再び。

http://hakuinmasamun.jugem.jp/?eid=366

『な、なんてエロイ曲なの…』

『これって、ほとんど公開S●Xじゃないの…』と思うほど。

でも画面上では「ただ男と女が向かいあって歌うだけ。」

他には何にもありません。

が、なんと言うか言葉では表現出来ないような、「大人の」色気が溢れ出てきます。

これまで、向井秀徳や椎名林檎なんて、興味どころか名前すらロクに知りませんでした。が、しかし(見た目は「ただのオッサン」に見える?!)向井氏の何とカッコいい事。

そして、(とっくに結婚と離婚を経験している)椎名林檎の「恥じらい」と「憂い」をおびた、何という「初々しさ。」

「お互いの視線」や「ちょっとした仕草」、そして「心が入った」歌詞。

凄い画像だな~。こんなの流していいのかな。と勝手に心配するほど。「判る人には解る」と思います。

また、「白隠正宗」さんのブログによると、この向井秀徳氏、最近、何と我が師匠・立川談志に感銘しているとの事。

『判ってるねーこの男。』『センスあるねー』

やっぱり判る奴には解るですね…

って何が?

2009年12月 6日 (日)

久々の更新?

12月になってブログの表紙?もクリスマスバージョンにしたのに(M君に笑われました)

全然更新しないので、「一部」ファン?から更新の催促が…。

相変らずの進歩無い、生活なのですが

地元の「高尾山」のお祭りに行ったり

税理士さんのセミナーに行って「また」絞られたりしていました。

大した売上も無いのにそんな余裕あるのか!と税理士のKさんや、銀行のIさんに怒られてしまいそうでうですが、

先日の休みに、何故か長泉クレマチスの丘の

Garden Basara (庭園 バサラ)に。

「大不況」など関係無いような「セレブ」の中に、「貧乏人?!」の親子3人が。



数年前の開店当初と、殆んど同じメニュー構成の感じでしたが、

1000円の子供用パレットでも、チャントした車海老や天然の鯛を遣うなど、多々勉強になりました。

2009年12月 1日 (火)

「地元のF1食材」 玉子 横山鶏卵さん

今回の酒の会からお世話になった、横山鶏卵さん

http://gotenba.jp/kaimono/yokoyamakeiran.htmlです。

築50年以上!の文字通りの老舗で、ダイエーの近くにあるので、以前から気になっていましたが、今回縁あって初めて勉強させていただきました。

とっても懐かしい、木の温もりを感じる店内で、無添加の豆やポン酢などの食材もたくさん置いてあります。

商品の説明をしてくれた妙齢の女性(オバアちゃん?)も、とても若々しくて優しく、「品」のある方で、本当に何時間も居たくなるような、心から温かいお店です。

昌ちゃんもすっかりくつろいで、戴いたみかんをバクバク食べていました。(↑これ何て言うモノでしたっけ。「火鉢」じゃなくって…気になって眠れません。誰か教えて下さい~)

**

主力商品の玉子は山梨県の忍野村より仕入れている

「さくらたまご」と

「もみじたまご」です。殻の色も「桜」と「紅葉」ぐらい違いますが、身質も「さくらたまご」の方がアッサリめで

「もみじたまご」はやや濃いめの味わいに感じました。

今は卵も、有名な「名古屋コーチン」はじめ、様々な「ブランド」がありますが、業務用として日々使うに、「もみじたまご」や「さくらたまご」は、とっても『お求め易いお値段』なのも魅力です。

今回卵にこだわったのは、先月京都での「日本料理フォーラム」

3139.JPG

で「たん熊」の来栖さんや、「菊の井」の村田さんに教えてもらった『玉子醤油』を造るためです。

やはり地元の老舗「天野醤油」さんhttp://www.gotemba.or.jp/i/amano/

の「甘露醤油」や「富士泉」を使って

沼津のキハダマグロの赤身を『玉子醤油づけ』に。

こーいう、いわゆる「並み」の「創作料理」とは一味違う、「地味ながらも新しい」「地に足の着いた」しっかりとた仕事は大好き!です。

これからも定番として続けていきたいです。

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