「白隠正宗」さんへ行きました
いよいよ「白隠正宗」さんとの酒の会が迫ってきたので、蔵元に伺いました。
すでに酒造りが始まっている多忙な時季に、無理に失礼しました。しかも嫁も子供連れで。
「酒の蔵元に女・子供連れで…」なんて怒られるかもしれませんが、カウンターのお客様なら、私がいくらでも、ご説明などオシャベリさせていただきますが(初めて書くかもしれませんが、「元」立川談志の弟子ですから)お座敷やテーブルのお客様の場合、一番お客さんとお話するのは、サービスする人=当店の場合は嫁さんです。ですから本当に、ご迷惑かと思いましたが…。
お客様に「コレどこの酒?」と聞かれて『えーっと確か~沼津の方の~』と言うのと『私も行きましたが旧東海道の原駅のすぐそばで…』と言うのでは言葉の重みというか、説得力が違うと思います。
2時過ぎとの約束で伺ったら、何と高嶋さんご自身が、会社の前に立って待っていてくれました。昔から運転下手で、しかも土地勘の全く無い私は、周辺をウロウロしていたので本当に助かりました。
目の前の道が旧東海道で、今見れば本当にあまり広く無い「普通の道」なのですが、昔はこの道が日本の大動脈だったと思うと、感慨深いものがあります。(今も狭い道のわりに交通量が多く、車がビュンビュン飛ばしているので、昌ちゃんは驚いてました)
昔からの「蔵」を使用した事務所の方に通してもらいました。と、壁に見覚えのある屏風?の絵が。
解ります?一番右の絵です。
そう、最近の「白隠正宗」さんのラベルに描かれている絵です。
以前から気になっていましたが、確か儒教からきてる絵で、高嶋さんの名前の一文字「孝」と同じなので、気に入って使ったとの事。(間違っていたらスイマセン)
事務所でしばらく高嶋さんとお話しましたが、一番感じたのが仕事=酒造りに関する考えに「ブレが無い」という事です。これは今までお会いした「チャントした」蔵元さん・杜氏さん・酒販店さんなどにも共通するモノですが、自分の今おかれている立場を理解し、次に進むべき「正しい」道がハッキリ・しっかり見えています。いや、お酒に関する人ばかりで無く、料理人でも、経営者でも。(うらやましい…)
以前からブログhttp://hakuinmasamun.jugem.jp/でも感じてましたが高嶋さんの、お酒以外の趣味・知識の幅広さには感心します。
立川談志の事だって、今は「元」弟子の私より詳しいのです。
いろいろな知識や経験が、酒造りにも反映していると思います。
深く聞くと、何でも地元の高校時代までは「武道一本」だったのが大学で東京(経堂)に住んでから『爆発』したので、今は「遊び」とか「都会」とかは卒業して、全く興味無いそうです。
最も印象深い話が、東京農大時代、お酒だけで無く(あえて?)調味料の世界で有名な先生に師事したとの話です。今の「白隠正宗」さんの酒質の原点はココから来てるのかも。
工場の方もいろいろ見せてもらいました。失礼かもしれませんが、一番感心したのが「水」です。13年がかりで地下150mの水脈を掘り当てたという「それ」は、約300年前に降った富士の雪解け水といわれるまろやかな湧水で、「全ての!」作業に使用しているそうです。『これゃあ旨いワケだ。』
他にも、機械搾りは無く、全て槽(ふね)搾りとか、全量・瓶燗急冷などの、様々なコダワリが感じられ本当に勉強になりました。
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