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2009年11月

2009年11月28日 (土)

せっかく静岡市に来たのだから…②

静岡市に行けばどうしても「狸の穴」さんに足が向いていまいます。勿論「県庁所在地」ですから、料亭や割烹はじめ、有名店・高級店の料理屋さんはたくさんありますし、色々と「勉強させて」頂きました。でもヤッパリ自然に『あーまた行かないと…』と思い出すのは、「店主の顔が見える」店と、気持ち良く(気を遣わずに)「美味しいお酒が飲める」店です。

逆に、デザイナーやコンサルが入ってるような「いかにも」の外観や内装の「オシャレな」お店は、正直もう『ウンザリ』です。『いったい誰のお店なの?』と言いたくなってしまいます。よく見るとドリンクが全部○ントリ―系列だったりして…。(危ないアブナイ。あまり書きすぎるといけません。)

以前にも書きましたが、ここ「狸の穴」さんは、外観も内装も(失礼ながら)「普通の」居酒屋です。お酒のメニューは静岡県の地酒がズラリとならびます。ただ並んで書いてあるお店は多々ありますが、店主が皆「理解して」置いてある店はそうはありません。

そして何より、ご主人と女将さんの人柄が素晴らしい!それだけで、何を飲んでも美味しく感じると思います。

今回も初日(2日連続で通いました)は「初亀」さんの「亀」と、「小夜衣」さんの「もったいない卸し」を、

2日目はやはり森本さんの「山賊」なんてのを、お燗してもらったりしました。

この日の昼間も「結構な」方々と、多数お会いしたのですが、この「狸の穴」さん」でお会いした、某「超」大手新聞社の局長さんが、1番の?「大物」だったかもしれません。(さっそく名刺交換して、直ぐ「メル友」になりました。?)

「酒縁」って凄いですね。

すっかり上機嫌になった私は、何故か?局長や他のお客さん相手に、「白隠正宗」さんの良さを一生懸命語っていました。

このお店にも、「山廃」の「ひやおろし」があったので、つい嬉しくなったから?かもしれません。

これが「お通し」です。ツマミ類だけでなく、野菜や果物なども入れて、お客様の「身体」の事も考えています。

そして、これだけで「もうツマミは充分」という方も多い位「財布にも優しい」お店です。

静岡市に出張等でお出かけの方、ご紹介致しますので声をかけて下さい。

2009年11月25日 (水)

せっかく静岡市に来たのだから…①

せっかく静岡市に来たのだから、貴重な時間を有効に…。

静岡県内とはいえ、御殿場から静岡市に行くのは年に1回か2回です。浜松にいたっては、尊敬するBさんのお店と、専門学校の同級生のお店に行っただけです。(静岡県は「横に」長いですから。)

という訳で?「ジャンティ」さんへ。こちらは創業45年の「名門」で、(失礼ながら)「普通の」ビルの2階にありながら、変わらない「輝き」を保っています。特に、こちらにいる久保田敬子さんは、チーズやサービスの世界では、「とても」有名な方で、洞爺湖サミットの食事会でも活躍されました。以前から色々とご指導いただいております。

この日はボジョレーヌーヴォーの解禁日。今年は「50年に一度の…」なんて言われてますが、「毎年そんな話が?」と思いませんか。尊敬する浜松のBさん(久保田さんともお友達)もブログで書いてました。本来、販売する側のコメントが「今年はイマイチで…」なんて言う訳がないんです。

と、言いながらも、飲んでみると「美味しいな~」日本人にはピッタリの「軽さ」と「甘さ」ですね。

でも、ドイツに住む友人のAさんによると、ヨーロッパでは「誰も」ヌーヴォーなんて騒がないそうです。フランス人は特に!

「富士宮の落花生のスープ」

香りや味わいに、やや「落花生らしさ」が感じられませんでしたが、上に少し「垂らした」オリ-ブオイルが、アクセントとして、とても「効いて」ました。(温度対策?の狙いもあるのかな)『あ~。こーいう仕事どっかで食べたなー』と思いましたが、思い出せませんでした。

メインの萬幻豚。きめ細かい上品な身質でした。(でも僕は金華豚の「脂の旨さ」の方が大好きです)

そしてこれもまた「メイン」と言えるチ―ズのプレート。

左下のチーズは「月の贈り物」といって洞爺湖サミットでも出された?モノ。その上のトリュフ入りのチーズも美味しかったです。

ロワールのシノン、カベルネ・フランにピッタリ!

何て「また」判ったフリしてますが、この日「ジャンティ」さんはSBS学苑の講座で満席。無理を言ってカウンター席に座らせて戴きましたが、クラシックで落ち着いた、薄暗いカウンターに独り座っていても、似合う程の「大人の」男でも無く、正直何を食べても、食べた気がしませんでした。

今回あまりお話できませんでしたが、流石に久保田さん。一言一言に「意味」があります。『池谷さん。「継続とは力」ですよ』『エコはコストカットに繋がります』等々…。

次回は「チャント」伺いたいですね。

2009年11月24日 (火)

「お米日本一コンテスト」2009③

コンテストも何回目かの審査員ですので、お友達?の方も増えてきます。

今回審査員席で、横に並ばせていただいた、神田えり子さん

http://erikan.sienta.jp/

現在も多数のテレビ番組等に出演する、フリーのアナウンサーの方で、利酒師の資格も持ち、自ら日本酒のイベントや、講師をされるなど、幅広く活躍されている人です。

今回も艶やかな着物姿で登場。(神田さんスイマセン。ちゃんと写真撮るの忘れてました。)

審査の途中、『白隠正宗の小汲み、イイですね~』なんて話で盛り上がっていました。

もう一人、ゆとり庵のご主人、植田さん

(写真がヘタで顔が判りませんね)

http://www.at-s.com/bin/guru/GURU0040.asp?yid=D501640947は、

お米(ご飯)に関しては、静岡県で1番詳しい方と言えるかもしれません。

毎日土釜でご飯を炊き続ける「職人」です。

***

数日後、いつものようにボーとして「酒のいわせ」さんに行ったら

『池谷さん!また静岡新聞に載ってますよ!』

確かに、オカマみたいな?顔して出ています。(11月22日朝刊)

そー言えば当日「テレビ東京」の取材カメラも来ていて、インタビューもされたのですが、相変らず「シャベリが下手」で、なに言ってるのか自分でも判らない位なので、たぶん画面には出ないと思います。

以前もそうでした。NHKの取材を受け、(あの)久保田祐佳アナにインタビューされたので、調子にのって友達に『テレビ出るかも~』なんて言っていたら、1秒も映っていませんでした。

2009年11月20日 (金)

「お米日本一コンテスト」2009②

いよいよ「お米日本一コンテスト」2009のために静岡市へ。

お米日本一コンテスト

全国38都道府県より、387点のお米が出品され、まずは栽培履歴の書類審査で一次審査をします。

二次審査として、3社の食味評価機の平均値で上位30点を選出し、最終審査は15名の審査員が「人間の舌」で判断します。

その審査員とは、食味鑑定士や(財)穀物検定協会の人、お米マイスターなどの「プロ」の審査員の中に、なぜか私が紛れ込んで?います。

各5名の3班に分かれ、1回4~6種類のご飯を予選・準決勝・決勝と「ただひたすら」試食し、10分間の間に採点しなければなりません。

オカズは勿論、塩さえも無く(水のみ)ご飯を食べ続けるので、途中から本当に苦しくなります。

でも我々よりも、裏方の方が大変だと思います。

何せ、何十台もの炊飯器で、様々なお米を、同じ時間・同じ条件で炊き上げて、審査員の元に運ばなければならないのですから。

静岡県立大の学生の方々と、県の職員さんが、「その道に通じた」先生のもと、ストップウォッチ片手に頑張ってくれます。

決勝は最後まで残った6点を審査員15名全員で食べます。

今まで何十点も(しかも殆んどコシヒカリ)を食べた後なのですが、逆に、ここまで来ると「あっ!この米は…」と微妙な違いが解ってくるような?気がします。

日本酒の場合もそうなのですが、以外にも重要なのは、「香り」特にトップノ―ズと呼ばれる「最初の」「臭い」です。

今回も決勝6点に唯一「コシヒカリ」以外に残った「ひとめぼれ」が、最初の香りが微妙に違った感じがして、すぐ?解りました。(勿論予選から全て目隠しというか、品種すら知らされません。)

そして最優秀賞の、群馬県川場村の「川場村雪ほたか生産組合・長谷川けい子さん」の造ったコシヒカリは見事でした。

決勝6点の中でも明らかに飛び抜けた「バランスの良さ」。(これも日本酒と同じです)

コシヒカリ特有のイイ「香り」ながら、変に強い「臭い」でも無く、しっかりとした「固さ」が在りながら「硬くなく」、ちゃんと「粘り」がありながら「粘り過ぎず」、そして勿論「うまみ」がありながら「旨すぎず」、なおかつ次の「何かを」思う「奥の深さ」を感じます。

なーんて評論家や審査員!?のようなこと書いていますが、

実はこのお米には、感動的なドラマが隠されていました。

この日本一になった群馬県川場村の長谷川けい子さん、実は何と米造り「1年目」なのです!というのも、昨年まで優秀なお米を造っていたお兄さんが「不慮の事故」で亡くなったので、その妹さんが跡を継いだという事です。

思わず「白隠正宗」さんのある日のブログを思い出しました。http://hakuinmasamun.jugem.jp/

「酒造りは毎年一年生だから」
いや、酒造りばかりではありません。日本料理も、いや、世の中全てのモノが一つとして同じ物が無いのかもしれません。

と、哲学や思想みたいな事を語ってしまうほど、今回は印象的なコンテストでした。川場村に縁があった審査員の一人なんて思わず涙を流していました。

そうそう、我が御殿場コシヒカリは残念ながらベスト30には入りませんでしたが、しっかり「県知事賞」は取りました。

恐らく今年も「6年連続静岡県知事賞受賞!」なんて派手なコピーで宣伝するでしょうが、県知事賞=静岡県で1番という事で、それはそれで凄い事かもしれませんが、「全国」で言えば、ベスト30の予選にすら残れませんでした。数年前は何度かベスト6位まで残った事を考えてみると、本当に「日本一」を目指すなら、今一度「戦略」を考え直す必要があるかもしれません。

2009年11月18日 (水)

「お米日本一コンテスト」2009①

19日から静岡市で開かれる「お米日本一コンテスト」に来るように、静岡県から命令されて?いるので、改めてナツガ米店さんhttp://blogs.yahoo.co.jp/sada3969

(最近貞ちゃんがPTA会長のせいか忙しくてブログ更新が…)に色々と勉強にいきました。

勝亦慶徳さん、遠藤貴夫さんの、過去の県知事賞受賞者の「御殿場こしひかり」はじめ

いろいろなお米がありましたが

なかでも驚いたのが静岡県袋井産の「龍の瞳」というお米です。

お値段も1キロ800円とビックですが(これでも相場より安いそう)

何より粒が大きい!

判ります?右側は「御殿場こしひかり」左側は「龍の瞳」です。玄米の時は、もっと驚くほどの大きさです。

また、特徴として、早炊きが可能・精米してからも劣化が少ないなどの性質があるそう。これは面白いお米ですね。

例の釜で炊いてみましたが、美味しい!。そして勿論?「ご飯」になっても粒がデカイ。水分量が多いため、米5合に水4合でも軟らかいくらいでした。

2年ぶり3回目の「お米日本一コンテスト」出席ですが、いつも上位30点の殆んどが「こしひかり」です。でも今回はどうなんでしょう。

そして「御殿場こしひかり」は…今から楽しみですね。

しかし2日酔いになれないので、前の晩(静岡市内泊)にあまり飲めないのがツライ…!?

2009年11月13日 (金)

妙見堂お会式

11月12日は当店の裏にある妙見堂のお会式でした。

妙見堂とは、私のおじいちゃんにあたる、故・池谷亀次が建てたお寺です。

お会式(おえしき)とは、日蓮聖人のご命日に行われる法要のことで、妙見堂ではいつも11月12日にやっています。

お寺があるなんて聞くと、さぞかし大そうな…と思われるかもしれませんが、別に檀家さんも、資産も全く何も無い、家族と親戚だけで守っている、ただの小さなお堂です。

私の二十歳過ぎまで生きていた祖父は、一言でいうと、『いい意味でも悪い意味でも「滅茶苦茶な」人』でしたが、個人でお寺を造っちゃうていう、発想が凄いと思います。

(孫はいまだ「小物」で申し訳無い…。)

* * *

ありがたいことに、今年もお寺さんが、お二人みえてくれました。お二方とも「縁ある」方なので、別に批判めいた事を書くつもりは全くありませんが、車の停め方が対照的だったので、思わず写真を撮ってしまいました。

一人のかたは数十分前にいらして、他の車の邪魔にならない位置に、且つ、直ぐに出れるように向きを変えて駐車。

もう一人は時間ギリギリに来て、真中に、頭から突っ込んでそのまま。

車の停め方一つでも、「人」が垣間見える。と言ったら大げさでしょうか。

でも、正直「この人(先のかた)のお寺だったら『一生』お付き合いしたいな」と瞬間に思いました。

なんて偉そうな事書いてますが、正に『人のふり見て我がふり直せ』私自身も、普段「色々と」気をつけなければいけません。

妙見堂のおかげで、物心ついた時からお経に接していたので、本当なら、もっと早くに「信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せ」なければいけないのですが、何しろ現実は、「欲に」まみれっぱなしの怠惰な生活を繰り返して?!います…。

いつ改心するのでしょう。

2009年11月11日 (水)

「白隠正宗」さんと「F1食材」の会③

今回、新たに勉強させていただいたのが、地元御殿場の隣町、裾野市の野菜です。

JAの特売所などで揃えさせてもらいました。(屋根の上に看板のような可愛らしい富士山がチョコット見えますが「本物」です。)

特に驚いたのが「すその銀杏」です。最近生産組合がとても力を入れているそうで、『久寿(きゅうじゅ)』という品種のそれは

100円玉よりデカイ大きさです。

偶然にも次の日の静岡新聞に大きく載っていました。

まだまだ地元にも、私の知らない素晴らしい食材が沢山あるのですね。

2009年11月 9日 (月)

「白隠正宗」さんと「F1食材」の会②

今回もお世話になった田代耕一さんの山葵(ワサビ)。

実はこの方こそ「F1」と呼べるほど『凄い』人なんです。

つい先日も4度目の日本一(農林水産大臣賞)を受賞したばかり。

全国の名人128点の中からの1番ですから、『本物』です。

数年前亡くなったお父様も、同じ賞を受賞していて、正に『筋金入り』です。

でも、会ってお話すると、とてもダンディで優しい方で「何でも」教えてくれます。

また、TV番組などで、ご自身のワサビが扱われても、決して「自分だけの」名前が前面に出ない様に、『御殿場わさび』として紹介するように注意しています。本当に「できた」人です。

以前は「お付き合い?」で、農協などに(少し)出したりしていましたが、今はほとんど「直」なので、地元御殿場でも見たことの無い人の方が多いと思います。確かにお値段も「一流」なのですが、縁あって以前から御指導いただいていて、「無理に」葉っぱや茎もわけて貰うので、そちらも有効利用すれば決して「高い」モノとは言えないと思います。

という訳で、今回も、茎と葉も「無理に」わけて戴きましたので、茎は軽く塩をしてから、天野醤油さんの「富士泉」と「甘露」をベースにした醤油漬けに。

「普通」ワサビ漬けと言うと、ワサビ本体よりも、茎や根の方を多く入れたり、粉わさびやカラシ・香辛料などを入れるのが殆んどですが、(粕の方が「妙に」ツーンと辛い)今回は贅沢にも、本体のザク切りと数の子のみの、シンプル且つ「王道」の山海漬けを。

しかも酒粕は「磯自慢」さんの3年物吟醸粕です。なーんて、自慢げに書いてますが、実は「白隠正宗」さんに『あの~酒粕は~』と聞いたら、最近、非常に人気が高く、粕が出来る頃には既に行き先が決まっているそうです。

「小汲み水」も少し加えて調整。

美味しかったかな……。

2009年11月 8日 (日)

「白隠正宗」さんと「F1食材」の会①

今日、「白隠正宗」さんとの酒の会が開かれました。

相変らず汚い字の献立と、相変らず下手なシャベリで岩瀬君に怒られっぱなし(だから僕がパソコンで打つって言ったじゃないですかぁぁ!)でしたが、お酒がイイので何とか無事?終了しました。

10数名の少数精鋭の会でしたが、ほぼ全員が御殿場以外からのお客様(富士や足柄からの方も…)で、本当にありがたいと思うと共に、「白隠正宗」さんや「酒のいわせ」さんの『底力』を感じました。

酒の会は何度も経験していますが、いつも「きつく」岩瀬君に言われているのは、『池谷さん。「飲み会」とは違うんですから、ただ仲間や友達を呼んで喜んでいるようでは、「意味」が無いですよ…』

という事で今回も、仲間や友達・同友会などの人は勿論、毎週来てくれるような「常連さん」にも、「あえて」強くはお誘いしませんでした。でも、いつかは「仲間ウチ」を「大勢」呼べるような会もやってみたいですね。何処か「大きい箱」を借りてもいいし…?

何人かの参加者にも言われましたが、今回から間をおかずに、『すぐ』酒の会をやりたいですね。話してると色々企画が出てきました。

真冬に『美味しいお燗を楽しむ会』とか

『レディース限定!日本酒を楽しむ女性の会』や

『普段飲めない大吟醸とふぐ料理の会』(これは数年前岩瀬さんとやって会費1万円(!)ながら成功(?)した記憶があります。)もイイですね。2月の暇な時季なら『白子』なんかも出せるかも。

「酒のいわせ」さんや「白隠正宗」さんなどの『力』を借りて、是非、いや『必ず』近いうち(数ヶ月以内)に、酒の会を開こうと思いました。ご期待・ご支援下さい。

ともかく、今回来店して下さったお客様・関係者・スタッフの皆様、本当にありがとうございました。今日の様子や「F1食材」の詳しい説明など、今後何回かブログへ書いていくつもりですのでご覧下さい。

2009年11月 7日 (土)

「F1食材」続々と…

いよいよ「白隠正宗」さんの酒の会が迫ってきました。「F1食材」が続々と入荷してきています。

先日4度目の「日本一」を受賞した、田代耕一さんのワサビや

いまや「超」有名な?金華豚

「天野醤油」さんからは醤油だけでなく味噌も

小山町「須川養魚場」さんからは「新物」の鱒子や

御殿場コシヒカリの新米。

などの『定番』モノは、昨年の「勝沼醸造」さんとの会でも勉強させて戴きましたが、今回新たに

「横山鶏卵」さんから山梨県忍野の「もみじたまご」や

JA裾野さんから「すその銀杏」や海老芋・葱・大根などの「地野菜」を教えて戴きました。
少し広い意味では忍野も裾野も『地元』ですから。

「白隠正宗」さんの地元沼津からは、「新物」のカラスミも。

そうそう「とらや工房」さんの新作「干羊羹」なんてのも『絶品』で…。

***

いま、当日のメ二ューの事で頭が一杯で、ブログを書いてる余裕がありません。

後日「ジックリと」説明させていただきます…?

2009年11月 1日 (日)

「白隠正宗」さんへ行きました

いよいよ「白隠正宗」さんとの酒の会が迫ってきたので、蔵元に伺いました。

すでに酒造りが始まっている多忙な時季に、無理に失礼しました。しかも嫁も子供連れで。

「酒の蔵元に女・子供連れで…」なんて怒られるかもしれませんが、カウンターのお客様なら、私がいくらでも、ご説明などオシャベリさせていただきますが(初めて書くかもしれませんが、「元」立川談志の弟子ですから)お座敷やテーブルのお客様の場合、一番お客さんとお話するのは、サービスする人=当店の場合は嫁さんです。ですから本当に、ご迷惑かと思いましたが…。

お客様に「コレどこの酒?」と聞かれて『えーっと確か~沼津の方の~』と言うのと『私も行きましたが旧東海道の原駅のすぐそばで…』と言うのでは言葉の重みというか、説得力が違うと思います。

2時過ぎとの約束で伺ったら、何と高嶋さんご自身が、会社の前に立って待っていてくれました。昔から運転下手で、しかも土地勘の全く無い私は、周辺をウロウロしていたので本当に助かりました。

目の前の道が旧東海道で、今見れば本当にあまり広く無い「普通の道」なのですが、昔はこの道が日本の大動脈だったと思うと、感慨深いものがあります。(今も狭い道のわりに交通量が多く、車がビュンビュン飛ばしているので、昌ちゃんは驚いてました)

昔からの「蔵」を使用した事務所の方に通してもらいました。と、壁に見覚えのある屏風?の絵が。

解ります?一番右の絵です。

そう、最近の「白隠正宗」さんのラベルに描かれている絵です。

以前から気になっていましたが、確か儒教からきてる絵で、高嶋さんの名前の一文字「孝」と同じなので、気に入って使ったとの事。(間違っていたらスイマセン)

事務所でしばらく高嶋さんとお話しましたが、一番感じたのが仕事=酒造りに関する考えに「ブレが無い」という事です。これは今までお会いした「チャントした」蔵元さん・杜氏さん・酒販店さんなどにも共通するモノですが、自分の今おかれている立場を理解し、次に進むべき「正しい」道がハッキリ・しっかり見えています。いや、お酒に関する人ばかりで無く、料理人でも、経営者でも。(うらやましい…)

以前からブログhttp://hakuinmasamun.jugem.jp/でも感じてましたが高嶋さんの、お酒以外の趣味・知識の幅広さには感心します。

立川談志の事だって、今は「元」弟子の私より詳しいのです。

いろいろな知識や経験が、酒造りにも反映していると思います。

深く聞くと、何でも地元の高校時代までは「武道一本」だったのが大学で東京(経堂)に住んでから『爆発』したので、今は「遊び」とか「都会」とかは卒業して、全く興味無いそうです。

最も印象深い話が、東京農大時代、お酒だけで無く(あえて?)調味料の世界で有名な先生に師事したとの話です。今の「白隠正宗」さんの酒質の原点はココから来てるのかも。

工場の方もいろいろ見せてもらいました。失礼かもしれませんが、一番感心したのが「水」です。13年がかりで地下150mの水脈を掘り当てたという「それ」は、約300年前に降った富士の雪解け水といわれるまろやかな湧水で、「全ての!」作業に使用しているそうです。『これゃあ旨いワケだ。』

他にも、機械搾りは無く、全て槽(ふね)搾りとか、全量・瓶燗急冷などの、様々なコダワリが感じられ本当に勉強になりました。

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