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2009年6月

2009年6月25日 (木)

商売とは!

地元信用金庫の経営相談会に呼ばれて…。

約2時間「キッチリと」絞られました。

以前から、すぐ近くの支店のIさんが何かと気にとめてくれて

「新しい店づくりの為に、まず第一歩を」との事で伺いました。

部屋に入ると、経営コンサルタントの先生と支店長が待ち構えて?いました。

何と先生は年下。しかも同じ同友会の他支部の会員。

しかしキレる男は違う。

現在の状況から、将来の構想まで自分なりに述べたのですが…

「新しい店では日本酒も他店との差別化の一つとして…」

「御殿場ではフグを扱う店は少ないので、やはりフグも柱に…」

先生はズバズバと指摘していきます。

『酒では利益はでない。滞在時間が長く、在庫によるロスが多い。』

『料理がメインなのか酒がメインなのか』

『本当に御殿場でフグを目当てに来る人はいるのか』

『県外から来る人は、むしろ御殿場と言えば肉や野菜のイメージ。

海産物のイメージは無い。』

『まだ軸がぶれている。もっと自分の中で新しい店の軸を決めろ』

『物はストーリーが無ければ売れない。売れるストーリを描け』

『現状と同じような業種で、店を新しくしても売上は倍増するか』

『同業種の店と比べて仕入の経費がかかり過ぎていないか』

等々…

確かにどれも皆正解で、正に「ぐうの音もでない」って感じです。

結果、「今後半年を目安に数字を改善し、新たな将来図を描く」

との事で終了しましたが、

心の何処かで「なーに俺だってこんなボロイ店で無く、新しい店でいい仕事すれば、客は来る~」

なんて甘い考えをしていたのですね。

やっているのは同じ人間なのに…

昔から「誉めると伸びるタイプ」なので、久々に「グッタリ」してしまいまいした。

身も心も「疲れた」その夜は、またダイエーに行って癒されました。

(現実逃避?)

2009年6月18日 (木)

商売とは…?!

またまたダイエー御殿場店。(しつこい?)

木曜は定休日という事もあり、遊びがてら店長の「動き」を見に。

普段は(失礼ながら)「普通のスーパー」なのに

木曜と日曜の開店直後は、臨時レジまで増設するほどの行列です。

この日もアコウに金目・こしょう鯛・アオリイカ・アンコウ・太刀魚~等。

1本千円・二千円する金目鯛などを「普通の主婦」が次々と買っていきます。

地元の魚屋さんでは「ありえない」光景です。

「エリート」!の店長も嬉しそうに飛び廻っています。

繁盛している店を見る事こそ経営の勉強かも…

と言いながら「見るだけで」ろくに買わず

ランチは久々に「牧路」さんhttp://www.makiji.jp/index.html

仁淀川の天然鮎の塩焼きをいただきました。

「原価で」1本千数百円以上!!する鮎を出せる店は「そうは」ありません。

でも流石に「お客様が一杯」というわけにもいきません。

『本当の仕事』をしていればお客は後から付いてくる~

なんて『甘い時代』では無いのでしょうか。

「スーパーの魚売り場」と「高級割烹」。

両極の「商売」を見て、とても勉強になりました。

さて早く「本当の意味」での、新しい『自分の店造り』をしなければ…。

時間はありません…。

2009年6月15日 (月)

ダイエーのY君

前回のブログはちょっと理屈っぽかったですね。

今回はシンプルに…?!

二回ダイエーの話が出たのでついでにもう一つ。

(何かダイエーの話ばかりしていると、お店の魚とかも

たくさん買っているように誤解されるかと思いますが

店の仕入は大部分が築地と沼津市場より納めています。)

ダイエーにY君という大学生の男の子がいます。

見た目も「今どき」のいい顔で、お世辞抜きにカッコいいです。

名前も知らないであろう私にも、いつも必ず「コンニチワ~」「昌ちゃん元気~」。

そしてある日の事。僕が(珍しく)霜降りのステーキ肉(半額)を持っていた時

「わぁー美味しそぉ~」!なっ、なんて素直な子なの…

私が女の子なら、間違いなく惚れてしまいます。

結婚したいくらいです。(「そっち」の気はありませんが…)

思わず、彼のお母さんに(やはりダイエーにいます)聞きました。

『どうしたら、あんな素直な男の子に育つんですか…?』

お母さんが一言。

『むやみに怒らないで言って聞かせる事…。』

単純ですけど「深い…」できない事です。

いるんですね世の中には。性格も顔も「いい人」が。

いや、性格がいいから「いい顔」しているですね。

いいなあ~このような若くて「いい子」と

「新しい」「自分の店」をやってみたいな~

今、心から思う『夢』です。

昌ちゃんも二人みたいな、素直ないい子に育ってくれるかな…。

マリア様にお祈りしましょう。

2009年6月11日 (木)

一隅(いちぐう)を照らすこれ則ち国宝なり

10数年前から「静岡県中小企業家同友会」http://www.doyu-gotemba.jp/

という会の御殿場支部に所属させていただいております。

この会は「経営者の勉強会」の様なもので、本当に「勉強に」なります。

『20歳代から60歳代、150名以上の会員が一体となって、毎月の例会や部会を通して、時には笑顔で、時には熱心に活発な活動をしています。』(支部HPより)

11日は例会の日

この日は「商売繁盛・人生繁盛」をテーマに「こころ元気研究所」の鎌田敏氏の講演でした。

遅れて行ったので(当日は)正直あまりピンと来なかったのですが

(その後また二次会・三次会でベロベロになってしまい…)

次の日なぜか、先生が講演の最後の方で教えてくれた

『径寸(けいすん)十枚これ国宝に非ず、一隅(いちぐう)を照らすこれ則ち国宝なり』

という言葉が(二日酔いの頭から)離れず検索してみました。

簡単に言うと

「財宝を持っている人が国宝なのではない。
自分の立場で最善を尽くす人が国宝である。」
という、比叡山の開祖最澄上人がのこした教えです。

少し詳しく調べると、昔から中国にあった故事で

二つの国の王様が宝物の話をした。一方の『小さな』国の王が

「わたしの国には直径一寸の宝石で、車の前後それぞれ十二乗を照らすものが十個あります」と言うと、

『大きな』国の王は

「わたしが宝とするのは・・」と、国の大事を任せている、四人の部下と、それぞれが自分のポジションをしっかり守っているから国が磐石であるという功績を紹介し「この四つの宝は、千里をも照らしましょう。車十二乗ぐらいのものでしょうか」と答えたところ、小さな国の王は恥ずかしい思いをして帰ったと言うことです。

この話を最澄上人は引用し、また「一隅を照らすもの千里を照らす」とも言い換え、比叡山はこの一隅を照らす人を育成するために作ったとも。

また、鎌田氏は言ってました。

「元気は人からもらい、人に与える」

お客様に「ありがとう」をいただき

「ありがとう」をお客様に…

2009年6月 5日 (金)

『できる男』は違う…

まだ眼が青い!鮮度抜群のアオリイカです。

イカのなかでも最高クラスで「イカの王様」とも言われます。

触れば色が変わる位の反応で、大きさも1.7キロあり、身の厚みも味も抜群です。

天然の「平目」に「カサゴ」。「こしょう鯛」なんかあまり知られてませんが

上品な『高級白身』がこの値段!

いったい何処の市場?魚屋?かと思いますが

なんとダイエー御殿場店の魚売り場です。

「ダイエー」って、あの「ダイエー」?なんです。

はっきりいって「どーって事ない普通のスーパー」と思っている方が

多いと思いますが、今、この男が変えようとしています。

店長のSさんです。魚屋のお兄さんみたいですが

「かなりの人物です。」

私も以前から、同友会等で勉強してる事もあり

近所のスーパーなどで店長を見る「わざと」名刺を出して挨拶し、反応を見ます。

「マックスバリュ」「Sポット」「キミサワ」「D2」「エンチョー」等…

が、たいがいの店長は、自分の店と数字の事で頭が一杯で

お客様の顔なんて殆んど見ていません。

いや、お客様の顔すら覚えようとしません。

(どうせ御殿場には何年もいないし…?!)

その後、何度か会っても挨拶すらしません。

が、この店長は違います。

一度会ってからは、必ず言葉をかけてきて、「率直な意見・感想」を聞きながら、

目線は「それとなく」カートの中を見て、何を買っているか見ています。

まだ確か37歳位だったと思いますが『動きが違います』

以前、同友会の研修でも習いましたが、『出会い3秒』といって

大体の場合『一言しゃべれば』その人の人格の、かなりの部分が判ってしまうそうです。

以前から、初めて会って「この男、年下なのにできるな」と思った人が、何人もいましたが

後に御殿場市長になったW君や、衆議院議員になったH氏に初めて会った時も、

そう感じたのを思い出しました。(二人とも37か38歳位)

で、この店長、よく聞いてみると、やはり同志社大卒のバリバリなのですが

『異様に』魚に詳しいのです。本人曰く「本当は魚の学者になりたかった」くらい。

何と、今も週に何回か「自分の車で」早朝沼津の市場に行き魚を積んできます。

特に木曜日は凄くて、写真のような魚が並ぶと同時に売れていきます

先週の日曜なんか開店1時間位でイサキや鯖・金目を200本以上?売り捌いたそう。

当店の仕入とは、少し「筋」が違うのであまり関係ありませんが

『商売人』としてまた『経営者』として本当にかないません。

『できる男は』違いますね~

2009年6月 1日 (月)

さすが「黒龍」さん

食べ物商売をしてると、よく「イイねーいつも美味しい物食べれて~」と言われます。

でも自分達の食事で、店の食材、特に高価な物を食べる事は殆んどありません。

お酒も同様で、私は「ほぼ毎日」飲むのですが

「十四代」や「礒自慢」などの稀少商品や、大吟醸などの高額品は、

まず飲みません。(『試飲』はします。)

この「黒龍」の「しずく」も高額品(確か720mlで5000円位)ですから

自分で開けて飲む事は、全くありえません。

先日、「黒龍」ファンのお客様がいらして下さったので、開栓しました。

『これは試飲しなければ』と、ほんの少し…

開栓直後の一口「軽いなぁ~」と思ったのは「浅はか」でした。

口に含むごとに、だんだんと

「乳酸を感じるような」「滑らかで透明感あるクリアーなボディ」が

『名門の良家の令嬢みたいな』「上品さ」「嫌みの無さ」「奥ゆかしさ」で

『育ちの良さ』を実感できます。

ピンのキレも繊細で見事。所謂普通の「チャラチャラした」大吟醸とは大違いです。

なーんて、また評論家みたいなセリフを語りたくなるくらい、勉強になりました。

さすが黒龍さんです。

本当に、並の大吟醸とは違い、「舌の上に何の障害も無く」

「いくらでも」飲めてしまいます。

気が付くと、お客様に売る分より、自分で『試飲』する量の方が多く…

こんなお酒を教えてくれるのが

「酒のいわせ」http://blogs.yahoo.co.jp/umaisakeshiawaseの岩瀬さんです。

本当に「ぶれない」男です。

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